愛縁キエン (ページ15)

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『仲間？』sk ページ15

大学の同期でもあるふっかから
“康二が甥っ子と暮らしてる”って聞いて
どんな子か興味がわいたから
ちょうど康二にお願いしたい事もあったし
家に遊びに来てみた。

ふっかから感じ悪い甥っ子。って聞いてたけど…

最初だけちょっと警戒した顔したけど
すぐにニコニコして、俺の話しを聞いてくれて

「佐久間さんはお仕事は何されているんですか？」

なんて話しかけてくれた

「えー俺も君付けで呼んでよ～敬語も使うの無し無し！」

「俺、劇団を主宰してんの。
って言っても貧乏劇団だからバイトしてんだけどね」

「主宰って役者さん？演出家？」

「どっちもやるよ。
良かったら来月公演があるから観に来てよ」

「あぁー康二くんは？行くの？」

「うん。ラウも一緒に行こう。
チケット代は俺が出すし。さっくんカッコイイんよ。
お芝居もええねんけど、お芝居の後に舞踊ショーがあって
さっくんのダンス？舞って言うん？めっちゃすごいん！」

「へぇ～そうなんだ。じゃぁ観に行くよ」

ねっ！めっちゃ感じの良い子！

「あっ、醤油ない…買ってくるから留守番しといて」

康二が慌ただしくコンビニへ行った

「佐久間くんて深澤さんと同類ですよね？」

あれあれあれ？
さっきまでのニコニコしてたのに…

「えっ…ど、同類って？…」

「康二くんを抱きたいの？抱かれたいの？って聞いてんだけど」

むっちゃ怖い顔…
そんな睨まないでよ…

「同類だけど…どっちも思ってないよ…
康二は俺がソッチってわかっても変わらない態度で仲良くしてくれる大事な友達だもん…」

「信用していいの？」

信じて欲しくて、ラウールの目を見て思いっきり何度も頷く

「信じて…」

「わかった。佐久間くんを信じるよ。
信用するから俺達の仲間になって」

仲間？

「ぅん…なる…」

「じゃぁ、連絡先交換しよう」

仲間ってなんだろう？