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青キジが海面に手を入れた事に思わず慌ててしまったが、そんな私の焦りなど露知らず。
多分海面に触れる前に凍らせていたのだろう。青キジは、あっという間に海面を凍させてしまった。
うわぁ……綺麗に一本道が出来てるスゲーと感心していた。
「あー疲れた。どっこらしょ……ってあれ、お嬢ちゃん全然驚いてないね？」
「いやだって、海の上チャリで渡るなんて能力者くらいのもんでしょ」
「……まあ、そうね」
ボリボリと頭を掻きながら青キジは気だるそうに答えた。
そろそろ日が暮れそうな時間になっていた。
「で、これからどうやって……」
「まぁまぁ、そう焦りなさんなって」
青キジがそう言った後に、船が前のめりに傾く。
え、まさかそういうやつ？
ルフィ達がやろうとしてた方法ですか？
ギギギ、と鈍い音を立てながら船はどんどん前のめりに傾いていく。
「うわわ……！」
よろけて転けそうになった所を青キジにガシッと腰を掴まれる。
「ちゃんと掴まってないと危ないでしょ？」
「掴まっとけなんて言われてない…！！」
なんか、私がちゃんと掴まってないから悪いみたいに言われたんだが？
この後、何するかも聞かされてないのに、それは無理じゃね？とても理不尽極まりない。
「そうだったっけ……まぁ、大丈夫だったから平気でしょ」
ガコン、と音がして凄い勢いで氷の上を船が滑り降りて行く。
「早ッ！！」
「だから大丈夫って言ったでしょ？」
この速さなら、二時間と掛からずにラルムに着くはずだ。
「疑ってすみませんでした」
「いーよいーよ……ところで、この刀お嬢ちゃん使えるの？」
私が背中に背負っている姫鶴一文字を見て、青キジは言った。
一瞬、鬼神姫が使っていた刀なのがバレたかと思って焦ったが、鞘が代わったのだからバレる心配はないと思う。
逆にこれで分かったらある意味恐怖だ。
「一応、使えますよ？変な輩に絡まれた時の護身用なので」
「あー成程ね…確かにお嬢ちゃん一人で航海してるから、それは大変だものね」
というか、お嬢ちゃんっていつまで言うんだろうか、この人は……。
私ってそんなに童顔に見えるのか？
……あ、いや待て。
そう言えば初めての宴の時に、お前１０代じゃねェのか！？って、なんか言われてた気がする。
ここは敢えて黙っておくか。聞かれてないし、よし。そうしよう。
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文ストオタクの一般人 - 成人済みなのに可愛いしかも強い、、、最高です！頑張ってください！ (2023年5月1日 0時) (
レス) @page30 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
鴨頭草(プロフ) - さくにょ＠テスト終了まで低浮上さん» さくにょ様初めまして鴨頭草と申します。コメントありがとうございます。また、フラグのご指摘ありがとうございます。これからも引き続き応援の程宜しくお願い致します。 (2022年9月25日 3時) (レス) id: 8e13672abc (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ＠テスト終了まで低浮上(プロフ) - オリ○ラたってますよ・・・！前作(前編)も読ませていただいていました！応援してます！！ (2022年9月24日 19時) (レス) id: b15bd042db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴨頭草 | 作成日時：2022年9月24日 13時
