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「ごめんね？ここから逃げれるから、声掛けるより体が動いちゃったんだ」
そう言って私はヘラリと笑う。身構えていたエースも少しだけ警戒を緩めてくれた。
「くそっ！この道は一本道だってのに！あの食逃げどこに行きやがった！！」
どうやら、店員は滝の裏側に道があることを知らないらしい。
滝の裏で聞こえにくいとはいえ、あまり音を立てない様に私達はトンネルの中を小走りで移動していた。
少しすると外の光が見えて、海岸へと出ることが出来た。
「危なかったね。ここまで来たら多分もう大丈夫だよ」
「こりゃあ、危ねェ所を親切にどうも」
マキノさんに教わったであろう。礼儀正しいお辞儀をするエース
「いえいえ、どう致しまして」
そう言いながら、火傷してしまった手をヒラヒラとさせてしまった。利き手だから仕方ないにしてもこれは良くないと思い、慌てて手を引っ込めた。
「その手……悪かった。本当に申し訳ねェ！！」
「気にしないで、私が悪かったんだから大丈夫だよ！」
少し火傷した程度でもこんなの見てしまえば、そりゃあ、罪悪感も生まれるだろう。と思いながら、こちらに非があった事を主張する。
別にこれを見せて、エースに謝らせたかった訳じゃないから、それはもう全力で言う。
「……なんでオレなんかを助けたんだ？」
「何となく、そんな気分だったからだよ。ポートガス・D・エース君」
敢えて距離を置かせたくて、わざとフルネームで呼んで見せれば、エースは先程緩めた警戒を再び強める。
「まさか……海軍か？」
なんでそうなるんだ。思わずよろけてしまいそうだった。
「いやいや、それならとっくに捕まえてるし、匿ったりなんてしないでしょ」
私がそう言えば、それもそうか、と彼は笑った。
「まあ…とりあえず、食逃げするにも気を付けなよ？キミ海軍には顔が割れてるんだからさ」
「ははっ、違いねェや」
そんな話をしていると、船長〜！エース〜！と言いながら、エースを探しているクルーの声が聞こえてきた。
声がする方を振り向くと、そこにはデュースとスカルの姿が見えた。
「お仲間も来たみたいだし、もう大丈夫そうだね！」
ここら辺でお別れしようと思って、クルリと
「あの……エース君。この手、何？」
ビクともしないんですけど。
この世界の男の人の手って、動かせない引力でも働いてるんですかね？
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文ストオタクの一般人 - 成人済みなのに可愛いしかも強い、、、最高です！頑張ってください！ (2023年5月1日 0時) (
レス) @page30 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
鴨頭草(プロフ) - さくにょ＠テスト終了まで低浮上さん» さくにょ様初めまして鴨頭草と申します。コメントありがとうございます。また、フラグのご指摘ありがとうございます。これからも引き続き応援の程宜しくお願い致します。 (2022年9月25日 3時) (レス) id: 8e13672abc (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ＠テスト終了まで低浮上(プロフ) - オリ○ラたってますよ・・・！前作(前編)も読ませていただいていました！応援してます！！ (2022年9月24日 19時) (レス) id: b15bd042db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴨頭草 | 作成日時：2022年9月24日 13時
