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「あの……みんな、一旦落ち着いて？？」
どうどう、と言えば、後ろの方で落ち着いてられるかー！なんて声が聞こえていた。
電伝虫の表情も怒ったり慌てたり、大忙しだ。
『なんで、青キジなんかに会ったんだよい』
冷静な表情で、少し眠たそうな目をした電伝虫。語尾からしてもマルコだろう。
状況を聞き付けてやって来たのか、はたまたずっと傍にいたのか。どうしてそんな事になったんだ、とでも言いたげなため息をつかれた。
いや、私だって何事も無くのんびり船旅して、ビンクスの酒歌って、島を満喫しつつ、しっかり偵察するつもりだった。
誰があんなだだっ広い海で、海軍大将に会うなんて想像出来ただろうか。
「会うつもりなんて微塵もなかったよ。だけど、気が付いたら船に乗ってたんだよ」
急に人が居た時の恐怖感なんて、もうホラー以外の何物でもない。あの時、本当に心臓止まるかと思った。
『A、お前さん何もされて無いだろうな？』
真剣な顔をして、口紅をさした電伝虫。多分いや絶対これはイゾウだ。
「……よろけた時に腰触られて、島に着くまでそのまま？」
『『『されてんじゃねェか!!』』』
おおう、その場にいる全員からの総突っ込み。
それにしても、本当にあの手離れなかったなぁ……。
あと……、と言葉を続けると、まだあるのかよ！！とまた突っ込まれた。
「困ったらオニーサンに連絡しな？って連絡先貰った」
『『『そんなモン貰うなよ!!!』』』
電伝虫の顔がもう怒っていた。最初の驚いて心配していた顔は何処へやら。
「要らんって言ったのに、押し付けられたの！」
私は悪くない！と全力で言っておこう。そうじゃないと、普通に断らずに連絡先を貰った奴認定されそうだから。
『グラララ、そんな事より体は大丈夫かァ？A』
そう聞いてきた電伝虫は、ニンマリと笑っていた。この笑い方はどう聞いてもオヤジだ。
「大丈夫、船酔いとかもないし、風邪とかもひいてないよ」
『そうかァ…無理するんじゃねェぞ？』
「オヤジ、ありがとー！じゃあ、また連絡するね！」
あっ、おい。まだ話が……、とか何とか遠くから聞こえた気がするけど、まぁいいでしょう！と思い、ガチャッと電伝虫の通話を切った。
大切な用件であれば、あっちから掛けてくるはずだし。
そんなこんなで、定期連絡は終了したのだった。
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文ストオタクの一般人 - 成人済みなのに可愛いしかも強い、、、最高です！頑張ってください！ (2023年5月1日 0時) (
レス) @page30 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
鴨頭草(プロフ) - さくにょ＠テスト終了まで低浮上さん» さくにょ様初めまして鴨頭草と申します。コメントありがとうございます。また、フラグのご指摘ありがとうございます。これからも引き続き応援の程宜しくお願い致します。 (2022年9月25日 3時) (レス) id: 8e13672abc (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ＠テスト終了まで低浮上(プロフ) - オリ○ラたってますよ・・・！前作(前編)も読ませていただいていました！応援してます！！ (2022年9月24日 19時) (レス) id: b15bd042db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴨頭草 | 作成日時：2022年9月24日 13時
