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定期連絡をする為に、私は船の中で電伝虫を繋げると同時に、盗聴妨害用の白い電伝虫を繋げるのも忘れないようにする。
それにしても、盗聴妨害用の白電伝虫のこのムスッとした表情可愛いな。撫でくり回しとこ。
ほんの少しだけ、白電伝虫のムスッとした表情が和らいだ気がした。
プルプルプル、プルプルプル……ガチャ
「あ、もしもーし。夕方頃にラルム着いたよ〜」
『やっとラルムか…ちゃんと食料調達出来たかァ？Aちゃん』
ニッ、と笑う電伝虫は目元に古い傷がある。今日は、サッチが出たようだ。定期連絡する度に、出る人が違うんだけれど、順番でも決めてるのかな？
「大丈夫！ちゃんと食料調達出来たよ」
『にしても……今日はなんか連絡遅くなかったか？なんかあったのかAちゃん』
こういう時のサッチって、妙に鋭い気がする。
「え、あー……聞く？それ」
あちらの電伝虫は、きっと困り顔になっているだろう。でも、話さない訳にはいかないだろう。
『なんだ、なんだ？変な野郎にでも絡まれたのか？』
サッチさんが聞いてやるってんだ、と電伝虫が得意げな顔をしている。
変な……まぁ、ある意味そうかも知れない。
「えっとですねぇ……まさかの海軍大将青キジと出くわした」
暫くの間沈黙が続いた。電伝虫の表情も何も変わらない。
「サッチー？おーい……」
痺れを切らした私が口を開いて、おーいどうしたー？と言いかけたその時、沈黙が盛大に破られた。
『『『青キジに会ったァ!?』』』
キィン、とした大声に私は耳が痛くなった。電伝虫は通話相手の表情をするので、とても驚いた表情になっている。
しかも、ちょっと待て。なんか色んな人の声が聞こえたんだけど。そこにいるのサッチだけじゃないの？
『ちょっとどういう事、A！？』
『つーか、なんで
『余計な事、あの野郎に喋ってねェだろうな！？鬼神姫の娘とか！！』
『えぇええええ!!!鬼神姫の娘ぇえええ!!!?』
あ。もうあっちが
電伝虫の表情が物凄くコロコロと変わる。変わり過ぎて誰が誰だか……取り敢えず落ち着いてくれ。
なんで、遭遇した私の方がこんなに冷静なんだ。アレか？周りが慌て過ぎてスンッ、て冷静になったのか？
……なんか、それっぽいな。
なんて、他人事の様に推測している私がいた。
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文ストオタクの一般人 - 成人済みなのに可愛いしかも強い、、、最高です！頑張ってください！ (2023年5月1日 0時) (
レス) @page30 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
鴨頭草(プロフ) - さくにょ＠テスト終了まで低浮上さん» さくにょ様初めまして鴨頭草と申します。コメントありがとうございます。また、フラグのご指摘ありがとうございます。これからも引き続き応援の程宜しくお願い致します。 (2022年9月25日 3時) (レス) id: 8e13672abc (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ＠テスト終了まで低浮上(プロフ) - オリ○ラたってますよ・・・！前作(前編)も読ませていただいていました！応援してます！！ (2022年9月24日 19時) (レス) id: b15bd042db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴨頭草 | 作成日時：2022年9月24日 13時
