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いきなり気を付けろと言われて私は、え？と言いながらなんでだろう？と不思議そうな顔をした。
「アレよ。一人旅なんて危ないんだから、気を付けなさいって事」
そう言って、青キジはキコキコと自転車を漕いで海を渡って行く。
「お気遣いありがとうございます。クザンさんもお気を付けて」
心配無用なのは良く分かってるが、一応言うと青キジは頭をボリボリと掻いてから、手をヒラヒラとさせた。
「……さて、食料調達するか」
ラルムでの本来の目的である食料調達をしに行く。
それにしても、なんで青キジと出会ったんだろうか…。
いや、本当に勘弁して欲しい。なんて思いながら買い物をしていくのだった。
＊＊＊
一方、こちらとある海の上――…
キコキコと音をさせながら、海を自転車で渡る一人の人物がいた。
プルプルプル、プルプルプルと特徴的な音がその人物の胸元から聞こえる。胸元を漁り、音の発信源を探す。
胸元から出てきたソレは、お世辞にも可愛いとは言えない蝸牛。蝸牛もとい、電伝虫がプルプルプルと鳴いている。
電伝虫の背に乗っている受話器を外せば、今度はガチャ、と鳴いて目を開けた。
「クザン！貴様何処を
開いた目は鋭くなり、ムスッとして怒っている。
「あー、ちょっと一般人のお嬢ちゃんを助けてあげてたんですよ」
「また適当な事を言いおって……どうせ書類仕事をやりたくなくて逃げただけだろう」
そう言った電伝虫は、はぁ…とため息を吐きたそうな顔をしていた。
「いやいや、センゴクさん本当に人助けしてたんですってば」
センゴクと呼ばれた人物は、未だ信じられなさそうにクザンを見ていた。
「……まあいい。会議があるから早く戻って来い」
要件だけ言うと、電伝虫は切れてしまった。
もう何も言わない電伝虫を再び胸元にしまい、クザンは気だるそうにしていた。
「……あのお嬢ちゃん、どっかで見た事あるんだよなァ」
なんてボソリと呟きながら、クザンは頭を搔く。しかし、何処であったのかてんで思い出せない。
だが、
「まぁ、アレだ…。その内思い出すでしょ」
そう言って、クザンは再び自転車を漕ぎ始めたのだった。
「おっとと、ごめんよ〜」
チリンチリンとベルを鳴らしながら、クザンはイルカをの前を横切った。
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文ストオタクの一般人 - 成人済みなのに可愛いしかも強い、、、最高です！頑張ってください！ (2023年5月1日 0時) (
レス) @page30 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
鴨頭草(プロフ) - さくにょ＠テスト終了まで低浮上さん» さくにょ様初めまして鴨頭草と申します。コメントありがとうございます。また、フラグのご指摘ありがとうございます。これからも引き続き応援の程宜しくお願い致します。 (2022年9月25日 3時) (レス) id: 8e13672abc (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ＠テスト終了まで低浮上(プロフ) - オリ○ラたってますよ・・・！前作(前編)も読ませていただいていました！応援してます！！ (2022年9月24日 19時) (レス) id: b15bd042db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴨頭草 | 作成日時：2022年9月24日 13時
