この世界の道理 (ページ10)

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＿＿. ページ10

先生の言葉に衝撃を受け、上手く意味を飲み込めない。

先生を、殺す＿＿？

｢私、貴方に殺されるなら本望だわ。

それに、こんなに情報を知ってしまった私を生かせても、

貴方達の首が締まっていくだけじゃないかしら？｣

そう言いながら先生は俺の銃を探り、

俺の手に握らせ、自らの眉間に突き付けた。

｢俺……。

先生の事、殺したない…。

まだ、傍に……。｣

傍に居たい、

そう言おうとした口は先生の口付けによって止められた。

『そんな決意の鈍る事言わないで。

もう、死ぬ覚悟出来てるんだから。』

先生はそう言いながら再び銃を眉間に突き立てる。

『これは、私からの依頼よ。

貴方は始末屋でしょう？』

依頼、その言葉に俺の心は揺れる。

｢…先生、ホンマに…？｣

頷く事も無く、首を振る事も無く、

先生は目を閉じて、ただずっと待っていた。

そんな先生の姿を見て決心し、

震える手に力を入れた瞬間、

『さよなら、すばる。

ずっと、＿＿＿…。』

好きよ、

そう先生が言葉を紡いだ瞬間、

俺はリボルバーの引き金を引いた。