速すぎる男が惚れた女の話【ホークス】 (ページ9)

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9＿ホークスside ページ9

『どっちにしろあなたは死なない運命で俺と出会う運命、』

っていうこと

ただ俺が都合よく言ってるわけってことかもしれない

でも、

そうであると信じたい

あぁ、なんで俺、こんなに...

『大丈夫ですよ、俺が責任もってあなたを救け(たすけ)ます』

どんどんセリフがでてくる

本当に思ってるからなのか、

彼女を引き止めたいからなのか、

どっちもなんだろうな

すると彼女は泣き出した

『っえ！ちょ、なんで泣きよるんと...』

彼女の目からは涙が溢れている

そんな嫌なこと俺言ったか...

「ごめん、なさいっ、こうやって誰かに言えたのもっ...言って、くれたのも初めてで...ｸﾞｽｯ」

あぁ、そうか

俺は彼女のヒーローに

もうなれたのか

俺は彼女をそっと抱きしめた

羽で包んで

もうどこにも逃げれないくらい包んで

『俺が守りますから』

俺は彼女のヒーローでいるんだ

いや、

ヒーローでいれるんだ