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トマトクンside
たなっち……たなっち…………
「とま…ん…守れて……よかった…よ…」
「やだ!たなっち!!!俺たなっちがいないと何もできないよ…………!」
「花嫁守んのが……花婿の役……目でしょ……?」
たなっちの手を力強く握りしめる。
「たなっちごめん………俺があん時走って後ろ下がればよかったのにね……」
「俺は……とまんを守れてよかった…」
「辛いでしょ?すぐ救急車来るから、お願い、耐えて………」
「とまん………」
「どうしたん??」
「好きだよ……大好き…。世界で1番」
「俺も、だからたなっち、お願い……いなくなんないでっ……!!」
「とまん……は笑顔が1番だよ……。今まで…ありがとう、大好き───」
救急車のサイレンが聞こえてきた。
それと同時に、たなっちは俺より先に天国へと旅立った。
あの日から1年
俺はあの日以降、精神的にも安定しない日々が続いていた。
畑の活動も一時的に休止。
「たなっち〜、いつになったら会えるの??」
「俺ね、今日は部屋の掃除をしたんだ」
たなっちの眠るお墓で、最近起きた色んな事を話す
他愛のない話をすると、たなっちはいっつも笑顔で聞いてくれた。
たなっちの笑顔を見てる時、それが1番の幸せなんだ。
もしたなっちが俺の笑顔を望むなら、
俺はたなっちの望み通りにするよ。
「じゃあねたなっち。また来るよ」
たなっちのお墓を後にし、はじめさん達が待つ車に走っていく。
「お待たせしました」
「あと5年は待っててあげてもよかったんだけどな〜」
「よし、来週、たなっちと智貴の結婚式挙げよっか」
「えっ……でも……」
「俺らで式場作っからさ、どう?」
「じゃあ……お願いします」
たなっち、俺らの結婚式だってさ
結婚式、もしかしたら笑えないかも
そん時は、許してね
───そういうところだよ、俺がとまんに惚れた理由っていうのは。
お泊まり だいトマ→←いつか会える日を願って たなトマ ※死ネタ
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もやし(プロフ) - 消しゴムちゃんさん» そう言って頂けるととても嬉しいです!いつも見てくださってありがとうございます!! (2020年5月12日 10時) (レス) id: d70a483de9 (このIDを非表示/違反報告)
消しゴムちゃん - ドッキリシリーズ最後にけんすけを持ってくるあたり大好きです!これからも登校楽しみにしてます!! (2020年5月12日 0時) (レス) id: 46bb4b4817 (このIDを非表示/違反報告)
もやし(プロフ) - 鈴さん» ご指摘ありがとうございます。今後気を付けたいと思います。 (2020年3月6日 17時) (レス) id: d70a483de9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - オリフラ、外した方がいいと思います。 (2020年3月6日 17時) (レス) id: 7bfcf4fe6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もやし | 作成日時:2020年3月6日 10時