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『午前中はな、メンバーみんなで収録やってん、ほんまみんなアホすぎてずっと笑っとったわぁ』
「へぇ、楽しそうですね〜」
少し2人だけの空間に緊張していたのに、渋谷さんの楽しいお話でそんな緊張は直ぐに解けた。
『Aは何やってたん?』
「えーと、あたしは渋谷さんから連絡くるまでゆっくり準備してました」
『ふは、そーなんや』
「それよりどこ行くんですか?」
『んー、、よお予定は決めてへんけどとりあえず、昼飯食い行こ、俺腹減ってん』
そう言うと何やら渋谷さんはCDを取り出してかけ始めた。
少しすると男の人たちの爽やかな歌声が聞こえてきて
「関ジャニ∞?」
そう首を傾げれば
黙って頷く渋谷さん。
『俺の大切な仲間との大切な曲たち。
中には、メンバーが作った曲もあるからよお聞いてみ』
そう言われてからは、黙ってCDに耳を傾けた。
初めて聞く曲がほんとんどだったのに
自然と引き込まれてしまう。
たまに
『これは、亮ってのが作ったやつ』
とか言って教えてくれて
そういうメンバーが作った曲は特によく聞いた。
単純に感動した。
正直アイドルの歌なんてどれも同じに聞こえてキラキラしてて少し好きになれなかった。
でも、この人たちの歌なら聞きたいと思える。
ずっと聞いてられる。
お店に着くまでの短時間で聞いた曲数は数曲なのにだいぶ関ジャニ∞の曲が好きになっていた。
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作者名:ふぅりん | 作成日時:2020年4月28日 23時