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菜々「最近はどうなの?眠れてる?」
「んん、びみょー」
わたしがそう言えば、眉を下げて心配そうにする。
菜々「大丈夫、あいつはもう戻ってこないからね、安心してよ。もし万が一姿を現したってあたしがどうにかする。」
こうして、元カレのことで少し不安定なわたしをいつも第一に心配してくれて守ってくれる。
「ありがとうね、」
菜々「んーん、いいのいいの。
近くに住んでたらいつでもAのところに飛んで行けるのにね〜、仕事やめよっかなー。」
「だめだよっ、」
思ったよりも大きな声が出てしまった。
もちろん、菜々が冗談で言ったってことくらい分かる。
でも、冗談でも、そんなことは言わないでおいてほしい。
菜々だけには自分の夢を、やりたいことをわたしのために諦めて欲しくない。
本当に大切に思っている友達だからこそ、そう心から思うの。
菜々「大丈夫、冗談よ。」
菜々は不安な顔をしたわたしを優しく抱きしめてくれた。
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作者名:ふぅりん | 作成日時:2020年4月28日 23時