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別に、付き合ってるわけじゃない
ただ、お互いがお互いを必要としてる感じ。
「すばるはさ、」
いつだか、聞いたことがあった。
『ん？』
「あなたの抱えてるものってなに？」
『…』
「教えてよ、知りたいんだ」
『…』
知りたかった、
同じ種類の人間同士、抱えているものは何なのかって
知りたかったの。
でも
すばるは黙り込んだままだった。
ただ、悲しそうに、
ただただ、下を向いて
悲しそうに微笑むだけだった。
わたしだって、そんなすばるを見たら
何も言えなくて
無理やり言わせたって、彼に嫌われるのが怖いから
わたしは弱いから。
「やっぱり、言いたくないなら言わなくていい」
何か言うわけでもない彼を見て
わたしもそう、笑って言うしかなかった。
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作者名：ふぅりん | 作成日時：2018年11月28日 21時
