# 放課後の輝き ページ9
それから時はすぐに流れ、
気づいたら放課後だった。
「帰るん？」
荷物を詰めていると、声をかけられた。
「帰るよ」
これは嘘。
昨日は塾で行けなかったけど、
本当は今からバレーを見に行く。
悔しいけど、私の心を奪った
貴方のバレーを。
憎いほど、嫉妬するほど、
貴方が嫌いになるほど
大好きな貴方のプレーを。
でも、目の前の本人には絶対言ってあげない。
反省しなくなるに決まってる。
ファーストキスを奪われたのと
それはまた別問題なんだから。
「宮、じゃあね」
挨拶くらいは礼儀としてしておこう。
「…宮は2人おるやん」
「え？」
予想外の言葉に動きが止まる。
「何もないで、はよ帰れやアホ！」
……こいつ、情緒不安定か！？
「何回も言うけど
許される期間は部活だけだからな！？
明日の朝にはまた反省するんだよ！」
「分かっとるて、はよ帰れ！」
そうして、半ば追い出されるように
教室を出た。
…バレー邪魔される以外で、
あんなに女子に大きな声出す奴だっけ？
ふと疑問に思う。
ま、彼奴もこんな私に
優しくしたくないって事か。
……なんかムカつくな、それはそれで。
そう思いながら、ゆっくり歩いていると
宮兄弟ファンの子達が見えた。
あの子達、いつもバレー見に行ってる
(宮侑と宮治をガン見してる)子達だ。
大人数だから、あそこに紛れれば
本人達に見つかることも無いだろう。
そっと後ろを歩く。
北さんにも、バレー観戦しているという
ことは話していない。
……なんとなく、伝えてないだけ。
あっと思うといつの間にか着いていた。
「…相変わらず北さんかっこよ」
北さんは、私にとって恩師。
恋愛的な好きとかとはまた違う。
それは、言うならば、尊愛に似ていた。
テキパキ指示をする北さんを目で追っていると
見覚えのある顔も視界に
いち、に、さん 人 。
宮侑、宮治、角名。
プレーを見ながら、キャー！と
顔を隠す女の子達を見て、
私は有名人達となんだかんだで
繋がってるんだなと思う。
今日も今日とて、ボールを追う彼ら。
その表情は、皆輝いていて、格好いいと
思わずにはいられなかった。
私がたどり着けなかった楽しさの中に
彼らはいる。彼はいる。
それが、羨ましくて、仕方なかった。
高校生Ｎｏ．１ セッターの名を持つお前。
「…憎いほど格好いいよ、宮。」
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翠恋依(プロフ) - 紗雪さん» 初めまして、こんにちは！そう言って頂き、嬉しさでいっぱいです。いい曲ですもんね、（笑）今後とも宜しく御願い致します！！ (2月25日 17時) (
レス) id: 3e15d03f64 (このIDを非表示/違反報告)
紗雪 - こんにちは！もう侑がカッコ良すぎてヤバイです！！そしてユイカさんの『好きだから』って曲私も大好きです！！ (2月24日 22時) (レス) @page42 id: 2d0dd09cc8 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - 稲荷寿司さん» 再びコメントありがとう御座います！北さんの性格上、しっかりしてる子にはそれ相応の対応かなと書いていたらイケメンになりました、元の性格が良すぎて（（ 内容最近少し不安だったのでそう言って頂けて安心致しました…！こちらこそ、御愛読感謝で御座います！！ (2月24日 21時) (レス) @page41 id: 3e15d03f64 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷寿司 - うおぉぉぉ！！北さんが！！イケメンすぎます！！お話のテンポも良くて読みやすくもう何周もしてます！この作品産んでくださりまじでありがとうございます…(拝) (2月24日 19時) (レス) @page40 id: 4a29f8a2b6 (このIDを非表示/違反報告)
ハルスケ(プロフ) - 翠恋依さん» やっぱり天才です！！ (2月24日 16時) (レス) id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋依 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/d21db535ba2/
作成日時：2024年2月16日 0時
