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# 冷静な猫 ページ47

「よろしくお願いしゃーっす!!」

音駒にお邪魔させて頂いて挨拶現在。

いやー、さすが東京、稲荷崎とはまた違う

雰囲気の選手達が勢揃いですこと。

そうやって圧倒されていると、試合が

始まった。

「…読めない」

思わず言葉が零れる。

今までは、稲荷崎の皆を近くで暫く見ていたから

位置予知ができていた。

でも、音駒と戦う実践的なプレーの中で

位置予知は難しい事だった。

そんな中でも1セット目は、

稲荷崎が勝利 。

ここからが忙しいマネの仕事の時間だ。

「皆さんドリンクとタオルです!」

「ありがとさん!」

「天音が居ると楽やわ」

「そりゃどーも。

あ、そういえばさっき

宮のこと気になってる女子が居たよ」

どうやら申請すればこの試合が

見られるらしく、音につられてか

観客席には人が沢山いた。

その中で、宮の名前を知ってる人いたから

一応報告しておく。

「侑、東京でもモテモテやな」

「やろー!!」

「はいはい」

先手を上手くとった宮はご機嫌だ。

「A」

「あ、はい、主将!」

「…読めるか?」

「それがあまり……すみません」

「いや、ええねん。

他にわかったことあるか?」

私は少し黙って口を開いた。

「…セッター」

「ん?呼んだか?」

「お前は呼んでねぇよ、」

軽く一蹴してあっち、と指を指した。

「…なんか分かんないですけど、

嫌な予感するんです。」

「嫌な予感……か」

何かを考え込む北さんに、私は続ける。

「私の勘違いだったらいいんですけど…」

そんな会話をしていると、時間が過ぎた。

「2セット目、行ってらっしゃい」

「「おん!」」

見送ってから私は選手達を観察した。

確かにあっちはリベロとして名高い三年が

いるし、主将のプレーも冷静だ。

ただ、何かが残る。

…何だ、あっちは何を隠し持っている?

じっと見つめて見るも、当然の如く

答えが浮かび上がっては来ない。

冷静な猫に影から睨まれているような気がして

私はペンを握りしめた。

# 2年部に響く→←# 迷子決定事項否認



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翠恋依(プロフ) - 紗雪さん» 初めまして、こんにちは!そう言って頂き、嬉しさでいっぱいです。いい曲ですもんね、(笑)今後とも宜しく御願い致します!! (2月25日 17時) (レス) id: 3e15d03f64 (このIDを非表示/違反報告)
紗雪 - こんにちは!もう侑がカッコ良すぎてヤバイです!!そしてユイカさんの『好きだから』って曲私も大好きです!! (2月24日 22時) (レス) @page42 id: 2d0dd09cc8 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - 稲荷寿司さん» 再びコメントありがとう御座います!北さんの性格上、しっかりしてる子にはそれ相応の対応かなと書いていたらイケメンになりました、元の性格が良すぎて(( 内容最近少し不安だったのでそう言って頂けて安心致しました…!こちらこそ、御愛読感謝で御座います!! (2月24日 21時) (レス) @page41 id: 3e15d03f64 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷寿司 - うおぉぉぉ!!北さんが!!イケメンすぎます!!お話のテンポも良くて読みやすくもう何周もしてます!この作品産んでくださりまじでありがとうございます…(拝) (2月24日 19時) (レス) @page40 id: 4a29f8a2b6 (このIDを非表示/違反報告)
ハルスケ(プロフ) - 翠恋依さん» やっぱり天才です!! (2月24日 16時) (レス) id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翠恋依 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/d21db535ba2/  
作成日時:2024年2月16日 0時

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