# 居場所提供 ページ42
「「「おはよう」」」
段々と皆が降りてくる。
「おはようございます、
ご飯持っていきますね」
「ゆっくりでええよ、朝から
ご苦労さん」
最近本当に北さんが兄に見えるのよね、
いた事ないから欲しいっていう願望だけど。
「北、服畳まれとる」
「あ、それやってくれたのは宮侑です」
「「侑が？」」
尾白さんと赤木さんが天地仰天の如く
驚いている。
「断ったんですけど、聞かなくて。」
「侑が、ね」
角名が普段通り少し意地の悪い笑みを
している。
「角名、その顔朝からムカつく」
「せやな、同感やわ」
「なんで俺がAと侑から
責められてんの？」
「「日頃の行い」」
「「ハモってくんな」」
しばらく沈黙。
「お前まじいい加減にしろ」
「不可抗力やわ！」
朝ご飯を運び終わり、合掌して
今日も今日とて御褒めの言葉を頂いた。
「「ご馳走様でした」」
皆が歯磨き等をしている間に
私は急いで皿を洗う。
それから自身も歯を磨き、髪を
結び直した所で練習場へ出発だ。
「お待たせしました」
「丁度ええよ。行こか」
「はい！」
ジャグとタオルを入れた籠、スポドリを
作るための諸々、それとノートとペンケース。
「持つで」
「俺も持つわ」
昨日から、ジャグは尾白さんが、
籠は赤木さんが持ってくれてる。
「ありがとうございます、本当に」
「こんくらいしとかんとなぁ。
なんせ北の後輩やし」
「せやな」
どこか含みある言い方に私は首を傾げた。
「それがどうかしましたか？」
「信介はしっかりしとるから怖い言うて
近づく子居らんくてなあ」
「承知してます」
「女の子なんてもってのほかやってん。
話す言うても頻繁に笑顔見せるんは
Aが初めてや思うで」
確かに北さんの笑顔は最初こそ
見なかったものの今は結構見る。
「よっぽど気に入っとんやろな」
「まあ、ええ子やし無理ないわ」
「せやな」
「目の前で褒めないで下さい？」
赤木さんと尾白さんが話しているのを
大耳さんも頷いて聞いてるし。
「Aが遠征に来てくれて
北も言葉以上に感謝しとる思うわ」
「仕事早いしチームの輪円滑にして
くれるしな」
「もう分かりましたから …！」
これ以上はキャパオーバーだ、
褒められることに慣れてない。
… でも、そっか。
私、少しはチームの役に立ててるんだ。
先頭を歩く北さんに私は心の中で
お礼した。
こんな私に居場所を与えてくれるチームで、
ありがとうございます 。
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翠恋依(プロフ) - 紗雪さん» 初めまして、こんにちは！そう言って頂き、嬉しさでいっぱいです。いい曲ですもんね、（笑）今後とも宜しく御願い致します！！ (2月25日 17時) (
レス) id: 3e15d03f64 (このIDを非表示/違反報告)
紗雪 - こんにちは！もう侑がカッコ良すぎてヤバイです！！そしてユイカさんの『好きだから』って曲私も大好きです！！ (2月24日 22時) (レス) @page42 id: 2d0dd09cc8 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - 稲荷寿司さん» 再びコメントありがとう御座います！北さんの性格上、しっかりしてる子にはそれ相応の対応かなと書いていたらイケメンになりました、元の性格が良すぎて（（ 内容最近少し不安だったのでそう言って頂けて安心致しました…！こちらこそ、御愛読感謝で御座います！！ (2月24日 21時) (レス) @page41 id: 3e15d03f64 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷寿司 - うおぉぉぉ！！北さんが！！イケメンすぎます！！お話のテンポも良くて読みやすくもう何周もしてます！この作品産んでくださりまじでありがとうございます…(拝) (2月24日 19時) (レス) @page40 id: 4a29f8a2b6 (このIDを非表示/違反報告)
ハルスケ(プロフ) - 翠恋依さん» やっぱり天才です！！ (2月24日 16時) (レス) id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋依 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/d21db535ba2/
作成日時：2024年2月16日 0時
