検索窓
今日:50 hit、昨日:36 hit、合計:68,254 hit

# 新幹線の暖 ページ30

時の流れは早いもので、直ぐに連休が来た。

この奇跡の7連休は、

2日間は稲荷崎校の私用のため。

2日は1年部の用事のため。

(1年部の件については、皆が皆登校

しなければならない訳でない。

1年の限られたクラスと2、3年は休み

ということだ)

残りの3日間は土日祝日だ。

音駒との試合は4日目 。

私たちは、1日目から東京に経ち、

4日目の夜に帰ることとなった。

「ほな、行くで。」

朝の6時過ぎ、私たちは集まった。

新幹線に乗り

(費用は部費からでるらしい、さすが強豪校)

私たちはバスに乗り込んだ。

座席的には、私と宮侑。

一つ前に、治と尾白さん。

廊下を挟んで銀と角名。

前に大耳さんと赤木さん。

その前に監督と北さん、

その横に1年生。

そしてその前にコーチ。

ちなみに、コーチも監督も、マネとして

私を連れていくという北さんの発想に

驚いてはいたものの承認してくれた。

「…みゃーつむ」

「何や?」

「何時間かかるの」

「約3時間半やな」

「…そっか」

忘れ物等がないか昨夜ギリギリまで

起きていたので超眠たい。

「…眠いんか」

その声に小さく頷いた。

「しゃーないなぁ」

そう言って羽織っていたジャージを

私にパサっと掛けた宮侑。

「…何」

「ここ冷房よう効いとるよな」

此奴、私が寒がってたの分かってたのかよ。

見透かされているようで若干悔しく

思っていると、頭をぽんぽんと撫でられた。

「寝てもええんやで。

優しい侑クンが起こしたるからなぁ」

北さんや治達には聞こえない声量で

そう言ってくれた。

「…意外に優しいとこあんじゃん」

「一言余計やって言うとるやろが、

早よ寝らんと睡眠時間なくなんで」

そういう宮に私は、まぁ断る余裕もないし。と

甘えることにする。

「…ありがと」

小さく呟いて、私は目をつぶる。

掛けられたジャージは

私の冷えた体を温めつつあった。

# 助け求む→←# 支えたいから



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
216人がお気に入り
設定タグ:稲荷崎 , 宮侑 , ハイキュー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

翠恋依(プロフ) - 紗雪さん» 初めまして、こんにちは!そう言って頂き、嬉しさでいっぱいです。いい曲ですもんね、(笑)今後とも宜しく御願い致します!! (2月25日 17時) (レス) id: 3e15d03f64 (このIDを非表示/違反報告)
紗雪 - こんにちは!もう侑がカッコ良すぎてヤバイです!!そしてユイカさんの『好きだから』って曲私も大好きです!! (2月24日 22時) (レス) @page42 id: 2d0dd09cc8 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - 稲荷寿司さん» 再びコメントありがとう御座います!北さんの性格上、しっかりしてる子にはそれ相応の対応かなと書いていたらイケメンになりました、元の性格が良すぎて(( 内容最近少し不安だったのでそう言って頂けて安心致しました…!こちらこそ、御愛読感謝で御座います!! (2月24日 21時) (レス) @page41 id: 3e15d03f64 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷寿司 - うおぉぉぉ!!北さんが!!イケメンすぎます!!お話のテンポも良くて読みやすくもう何周もしてます!この作品産んでくださりまじでありがとうございます…(拝) (2月24日 19時) (レス) @page40 id: 4a29f8a2b6 (このIDを非表示/違反報告)
ハルスケ(プロフ) - 翠恋依さん» やっぱり天才です!! (2月24日 16時) (レス) id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:翠恋依 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/d21db535ba2/  
作成日時:2024年2月16日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。