大嫌いでした ［宮侑］

# 睡魔が襲う ページ24

現在六限目の古典。

はっきりいって超眠い 。

グループ活動ということで、

私と、隣の席の男子と宮侑と

やってます。

「みゃーつむ」

「いきなり呼び方変えんなや」

「めっちゃ眠い」

「全然話聞かへんな」

とりあえず課題は終わらせたので、

雑談タイム。

「天音さんって侑と仲ええね」

「どこをどう見て？」

言い合いしかしてないんだが？

それはそうと、窓側の席は、

太陽の光が暖かい。

「……おやすみ」

「寝たらあかん！」

「何で？」

「発表せなあかんくなった時に

誰が発表すんねん」

そんなの、

「宮がやればいいじゃん」

私がやるわけないでしょう、

面倒くさいのだから。

そんな顔をしていると、宮は溜息をついた。

「俺はパシリちゃうぞ」

「反省しないといけないこと忘れんな

馬鹿が。」

「お前眠くなると不機嫌なるタイプか」

「天音さんやるなぁ。」

男子に感心された。

「…名前は？」

「俺は銀島結や」

「銀島くんね。

私天音A。よろしく。」

「お前、対応差さっきから酷ない？！」

「黙れ、喧しい」

「天音さんのことはよう知っとんで。

侑が色々と…ほんまにすまんな」

「おい、銀！濁すなや。」

「銀ってあだ名？いいね、私もそう呼ぶ。

Aでいいよ」

「ええでー。宜しゅうなA」

にこにこと会話をしていると、

宮侑が不機嫌そうに私を睨んだ。

「お前、サムといい銀といい

俺との壁大きすぎんか？」

「いや、だって嫌いだし」

「まだ言うとんかアホ！」

「おーい、お前ら煩いぞ」

「せんせー、みゃーつむが喧しいです」

「やからそのみゃーつむって辞めーや！

てか俺に押し付けんな！！」

まぁ、このうるさいのはスルーして。

銀って確か WS だっけ？

確か、責任感強くてちょっとせっかちな

プレーすることもたまにあった気がする。

本人に聞きたいけど、言っちゃったら

私がバレー観戦をこっそりしてる事が

バレちゃうし … 。

そう考えていると、シャーペンがころんと

落ちた。

「みゃーつむ、すぐ下。」

「あ？なんで俺が」

「ファースト、セカンド。」

キス奪っただろということを暗示に

伝える。

「脅すもんとちゃうわ」

ぶつくさ言いながらも何だかんだ拾って

くれた。

「ありがと、寝るね」

「寝んなや」

「あとはよろしく」

「おい！」

元気な声を聞きながら、顔を伏せて、

目をつぶった。

「ほんま自由な奴やな…」

心の中で、褒め言葉どーも。と返しながら。

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