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# 証明宣言 ページ19

「いや、それは十分自分で分かって」

「ちゃうわ、ボケ。」

「どういう事よ」

「バレーは一人でするもんとちゃう。

自分がいっちゃん分かってんのに

なんで近づく奴らを突き放すねん」

この声色は…怒ってる?

「だって…」

「大会に出られんかったんはしゃーないやろ。

怪我なんかつきもんや。

確かに正確なセッターが居らんと

勝つんはムズい。

でも、全部が天音のせいなんてことは

絶対にあらへん。自分を責めんなや」

「…裏切り者だよ」

「ちゃう。絶対にちゃうねん。

そんな簡単に崩れる友情と信頼は偽モンや。

天音ばっかに責任押し付ける奴らに

何ビビっとんねん」

「宮」

「あ?何やねん」

「…なんでそんなに怒ってんの」

「そりゃキレるやろ!

バレー上手い奴が何で責められなあかんのや」

…あぁ、君はそう言う人だった。

バレー愛が強くて、真っ直ぐで。

「宮、もういい。ありがとう。

暗くなる前に早く帰れ」

「嫌や。

天音をこのまま放っとけへん」

此奴…何言ってんだ。

「君は、高校生No.1セッターの名を

持つんだよ。私なんかに構ってる時間

ないだろ」

「俺は俺が仲間やと思った奴は離さん」

「何それ。まるで私が仲間みた」

「仲間やろ」

言葉につまる。

「俺は楽しかったで?」

やめて。お願い辞めて。

それ以上優しい言葉を掛けないで。

私は … 私は …… !

「もう私は何も失いたくないんだよ…」

「失わんでええ。

少なくとも俺はお前から離れる気ない」

「…私が避けるし」

「させへん」

「する」

「させん言うとるやろ」

「嫌」

否定ばかりしていると、

ふいに優しい声で名前を呼ばれた。

「天音」

窓を眺めながら話していた私は、

思わず私はそちらに目を向ける。

「いきな」

いきなり何、その言葉は塞がれてしまった。

宮との距離0センチ。

この唇に残る感触には、覚えがある。

驚いて動けない私から、少しして宮は

離れた。

「すまんなぁ、わざとやなかってん」

「嘘…つけ」

「セカンドキスも奪ってしもたなぁ。

許してや」

……此奴、なんのつもりだ?

今のは意図的だっただろ… !!

「一生償え!」

すると口角が上がった。

「一生償うためには、一生傍におらんと

あかんなぁ。」

そのわざとらしい言いようを聞いて、

私は息を飲む。

……嵌められた。

「なんのつもり」

そういうと彼はふっと笑った。

「 俺の人生賭けて、

お前が俺を失わん事、証明したるわ 」

# 覚えるべき事→←# 唐突な悪口



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翠恋依(プロフ) - 紗雪さん» 初めまして、こんにちは!そう言って頂き、嬉しさでいっぱいです。いい曲ですもんね、(笑)今後とも宜しく御願い致します!! (2月25日 17時) (レス) id: 3e15d03f64 (このIDを非表示/違反報告)
紗雪 - こんにちは!もう侑がカッコ良すぎてヤバイです!!そしてユイカさんの『好きだから』って曲私も大好きです!! (2月24日 22時) (レス) @page42 id: 2d0dd09cc8 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - 稲荷寿司さん» 再びコメントありがとう御座います!北さんの性格上、しっかりしてる子にはそれ相応の対応かなと書いていたらイケメンになりました、元の性格が良すぎて(( 内容最近少し不安だったのでそう言って頂けて安心致しました…!こちらこそ、御愛読感謝で御座います!! (2月24日 21時) (レス) @page41 id: 3e15d03f64 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷寿司 - うおぉぉぉ!!北さんが!!イケメンすぎます!!お話のテンポも良くて読みやすくもう何周もしてます!この作品産んでくださりまじでありがとうございます…(拝) (2月24日 19時) (レス) @page40 id: 4a29f8a2b6 (このIDを非表示/違反報告)
ハルスケ(プロフ) - 翠恋依さん» やっぱり天才です!! (2月24日 16時) (レス) id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翠恋依 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/d21db535ba2/  
作成日時:2024年2月16日 0時

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