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# 答えのない問い ページ13

「おはよーさん」

翌日、いつもの通り声を掛けてきた宮。

「……」

私はスルーをかます。

「なぁ。聞こえとる?」

後ろからの声をフルシカトする。

「おい、天音。お前いきなり

グルラ抜けたやろ、何でや」

まずい、このままでは振り向いてしまう。

そう思った私は、本を開いて文字を追う事に

する。

「聞いとんのかアホ」

……ムカつく。

「お前こんだけ言われたらいつもやったら

文句たれるやろが。反省しろ言わんのか」

なんだ、わざとイラつかせてたのか。

ちょっとは賢いじゃん。

そう思って、私は振り向く。

「宮のことはもう許すことにした。

LI〇E も気分で抜けるって言ったでしょ、

それだけ。」

許したんだから、もう関わる必要ないよね、と

私は言いたいことだけ言って読書に戻った。

宮は、暫く後ろから視線を送っていたが、

やがて諦めたようで教室を出ていった

…… かと思うと、

角名と治を連れて戻ってきたよう。

「A、来てよ」

「Aー、どしたん?」

クラスメイト達も、日頃なんだかんだで

角名たちの所へ行くのに今日は

知らん顔している私を不思議に思ったようで、

視線が集まった。

私はため息をひとつついて、彼らの方に

近づく。

「宮侑には言ったけど、此奴のこと

許すことにした。

もう関わる理由ないから、私に構わないで」

それじゃ、と身を翻す。

最後に目の端に写ったのは、

割り切れない顔をしている宮侑と

きょとんとしている治。

じっと私を見つめる角名だった。

…… これでよかったんだよね 、?

本に目を通すも、内容は全く頭に

入ってこなかった。

# 空気が冷える→←# 日常崩壊



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翠恋依(プロフ) - 紗雪さん» 初めまして、こんにちは!そう言って頂き、嬉しさでいっぱいです。いい曲ですもんね、(笑)今後とも宜しく御願い致します!! (2月25日 17時) (レス) id: 3e15d03f64 (このIDを非表示/違反報告)
紗雪 - こんにちは!もう侑がカッコ良すぎてヤバイです!!そしてユイカさんの『好きだから』って曲私も大好きです!! (2月24日 22時) (レス) @page42 id: 2d0dd09cc8 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - 稲荷寿司さん» 再びコメントありがとう御座います!北さんの性格上、しっかりしてる子にはそれ相応の対応かなと書いていたらイケメンになりました、元の性格が良すぎて(( 内容最近少し不安だったのでそう言って頂けて安心致しました…!こちらこそ、御愛読感謝で御座います!! (2月24日 21時) (レス) @page41 id: 3e15d03f64 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷寿司 - うおぉぉぉ!!北さんが!!イケメンすぎます!!お話のテンポも良くて読みやすくもう何周もしてます!この作品産んでくださりまじでありがとうございます…(拝) (2月24日 19時) (レス) @page40 id: 4a29f8a2b6 (このIDを非表示/違反報告)
ハルスケ(プロフ) - 翠恋依さん» やっぱり天才です!! (2月24日 16時) (レス) id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翠恋依 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/d21db535ba2/  
作成日時:2024年2月16日 0時

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