# 真の気持ち ページ40
「宮」
放課後、彼に声を掛けた。
「俺会わなあかん人が」
もう、聞き飽きたよ。何回目のリピート？
「侑くん、今日から部活らしいじゃん！」
「しっかり応援してあげる！」
いつの間にか、私と彼の周りには
…録音を脅しに使ってきた子達が。
「おん、来てなー」
私と居る時とは一転、笑顔な宮。
…そんな顔、今までしてなかったじゃん。
私は思わず、彼の服の裾を引いた。
「今見ての通り忙し」
「…対応差」
「あ？そりゃお前とファンは違うやろ」
…何が違うの。
この子達と同じくらい貴方が好きで、
この子達以上に貴方のバレーが好きなのに。
そんな、面倒な感情が渦を巻く。
「天音さん、だっけ。横入りしないでくれる？」
じろっと睨まれる。録音バラすよ、と誰かが囁いた。
「…横入りしてきたの、あんた達じゃない」
「「は？」」
悪いけど引き下がる気は無い。
あんた達に負けるなんて馬鹿らしいでしょう。
「…何そんなに怒っとん。
いつもの天音らしないで」
私の事を覗き込むように見た宮。
…もういい。全部どうでもいい。
もう、知らない。私らしさ？私は私だよ。
綺麗な瞳を真っ直ぐに見つめて私は言った。
「好きだから嫉妬しちゃうんじゃん、馬鹿！」
溢れ出した涙はそのまま、今までで最高級に
睨みつけて私は校舎を出た。
好きだから、ファンの子との間に格差を
感じたら悲しいし、辛いんだよ。
好きだから、嫉妬だってしちゃうんだよ。
好きだから、好きになっちゃったから
「こんなに苦しいのに … っ」
溢れてくる涙を手の甲で拭って、学校の敷地を出ると
「お疲れ様。」
「よう頑張ったな」
治、角名、銀、北さんが居た。
「な、んで…」
「親友の頑張りは労うんが当たり前やろ」
「コンビニ行こ、特別に奢る」
「皆Aの頑張り認めとるよ」
２年部の優しさが、嬉しくて。
まだ溢れてくる涙を止めようと、目元を手で擦る。
「擦ったらあかんやろ」
そう言って優しくハンカチで拭いてくれる北さん。
その安心感に、控えめに抱き着く。
北さんは無言で頭を撫でてくれた。
「…もうやだ」
「Aはちゃんとやったわ。」
そっと離れると治が私の手をすくった。
「美味いもん角名に買って貰お」
「え、治のは奢る気ないんだけど」
げっ、とした角名の顔を見て、私は小さく笑った。
…ちゃんとやったよ。
わがままで子供っぽかったけど、自分の気持ち、
ちゃんと伝えられた。
やれる事は、やったよね。
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乾すぅ - 翠恋依さん» まじで自信持ってｯ！！神作品だから！！更新頑張れ〜！！ (4月13日 14時) (
レス) id: 4514fc7d15 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - 乾すぅさん» ハイキューです！ユニークな友達だね笑 、。そんな事ないよ、？？でもありがと、嬉しいー！！ (4月12日 20時) (レス) id: 7264d0253a (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - ハルスケさん» それは…大変ですね （ ）、。楽しみに待って貰えていて嬉しいです。最新話を一刻も早く書き始めますね！！ (4月12日 19時) (レス) id: 7264d0253a (このIDを非表示/違反報告)
乾すぅ - ハイキューだっ！！友達が良く言ってる「ツッキー突き指大丈夫？」が好きwwというか、みれいちゃんほんと何作っても神作品じゃんっ！！最高ダァ (4月11日 17時) (レス) id: b372d3bc03 (このIDを非表示/違反報告)
ハルスケ(プロフ) - 気になって一睡もできる気がしません (4月11日 17時) (レス) @page41 id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋依 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/d21db535ba2/
作成日時：2024年2月29日 17時
