# 不要な証拠物 ページ33
恋人ごっこを初めて２週間。
夏休み前のテストも終わり、
双子が赤点を回避した事に驚き、
ついに明日からが夏休みだ。
本日は終業式のため、部活は無い。
「あ、私忘れ物した。皆先に帰っててー」
「じゃーな天音」
「また部活でな」
「明後日遅れないでよね」
「ほななー」
２年部とさよならして、私は紙を取りだした。
案の定、お呼び出しを食らってしまった。
" ２棟 準備室 " と書かれたノートの切れ端に
沿って、誰も立入ることの無い準備室に向かう。
「しつれーしますー」
「遅」
「それな」
目の前に居るのは、女子７人ほどと
５組の男子ら。
「なんの用？」
澄ました顔でそう言うと、
一人がスマホを数回タップした。
『そだねー、治達の協力のおかげかも』
『は？俺の演技力やし』
『自意識過剰だよ、それ』
『黙れや。てか何だかんだで楽しいよな』
『そうだね、ちょっと面白くなってきたよ
" 恋人ごっこ " 。』
血の気が引いていくのが分かった。
録音、バレた、何で、どうすれば。
色々な単語が頭の中で渦を巻く。
「こんな事してさー」
"お父さんとお母さん、悲しむんじゃない？"
例の５組の男子が、私に近づいてきて不敵に笑った。
…親のことは、お前に話した事ないでしょう？
なんで、なんで知っているの？
後ろでその場の皆も笑う。
…黙れ。
私の過去関連はもちろん許せないけれど、
両親を馬鹿にされるのは許せない。
「あ゛？」
「こわーい」
普段からあの宮と居るんだから、
お前らの威嚇が怖いわけないじゃん。
「…で？それを脅しにして、何して欲しいわけ」
呆れたようにそう言うと、今度は女子らが
口を開いた。
宮侑は、ファンは嫌いじゃないと思う。
無差別に女を嫌ってるんじゃない。
宮が嫌いなのは、あんたらみたいな押し付けがましい
悪質ファンだよ。
「宮くんから完全に離れなさいよ」
「私がいなくなったら、貴方達が付き合えるとでも
思ってるの？」
相当おめでたい頭ね。
「録音、流すよ。お前だけじゃなくて、バレー部にも
名に傷がつくけどマネさんはいーわけ？」
……だる。
そう思ったけど、私ひとりのせいで皆のバレーを
邪魔する訳にはいかない。
「分かったよ」
「録音を俺らが握ってること忘れんなよ」
「はいはい、それじゃ。」
ということで颯爽と玄関に向かった。
帰路を進むにつれて、足取りが重くなる。
かなり強がったけど … 正直 、
怖いし、困ったことになったな …… 。
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乾すぅ - 翠恋依さん» まじで自信持ってｯ！！神作品だから！！更新頑張れ〜！！ (4月13日 14時) (
レス) id: 4514fc7d15 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - 乾すぅさん» ハイキューです！ユニークな友達だね笑 、。そんな事ないよ、？？でもありがと、嬉しいー！！ (4月12日 20時) (レス) id: 7264d0253a (このIDを非表示/違反報告)
翠恋依(プロフ) - ハルスケさん» それは…大変ですね （ ）、。楽しみに待って貰えていて嬉しいです。最新話を一刻も早く書き始めますね！！ (4月12日 19時) (レス) id: 7264d0253a (このIDを非表示/違反報告)
乾すぅ - ハイキューだっ！！友達が良く言ってる「ツッキー突き指大丈夫？」が好きwwというか、みれいちゃんほんと何作っても神作品じゃんっ！！最高ダァ (4月11日 17時) (レス) id: b372d3bc03 (このIDを非表示/違反報告)
ハルスケ(プロフ) - 気になって一睡もできる気がしません (4月11日 17時) (レス) @page41 id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋依 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/d21db535ba2/
作成日時：2024年2月29日 17時
