生徒会長命令、適応外［ 桃 ］

# 同級生＆先輩＆会長 ページ10

『先輩、帰りましょ』

「クラス来なくても俺が行くのに…笑」

『お菓子のためです』

「すっかり懐かれてやんのw」

「あれ、でも、今日部活の奴らと

廊下で鬼ごっこしてなかった？」

『なんで言うんですか…っ』

「神名さん？」

『はい…』

黒いオーラを纏った先輩。

「今日はお菓子なしね」

『違います！あれは、あっちが

勝負持ちかけてきてっ』

慌てて弁解。

ご褒美のお菓子がなしなんてあるものか。

「…どういう事？」

『ちょっと待っててくださいね』

そのまま私は自分の隣のクラスの男子と、

先輩の隣のクラスから1人ずつ人を

連れ出し、先輩の前に立ちはだかった。

『この2人のせいなんですっ！』

「「「はぁ？/え？！」」｣

『？みなさん知り合いですか？』

「俺の友達。」

キョトンとしている会長。

『私も小さい頃からの幼なじみです』

「俺なんで連れてこられたん？」

「Aちゃん、

僕もう帰りたいんですけど！」

「うるせーよっ！黙れ、あほとけ」

「いふくんのほうがうるさいから！？」

いむくんことほとけ。同級生。

まろ先輩ことIf 。ひとつ上の先輩。

生徒会長とこの2人が接点あるのは

驚いたが今は潔白を証明しなければ。

『2人が、自分より早く走れたら

お菓子買ってくれるって』

「そんなん言っ…たな」

「僕…うん。言った」

『ほら私悪くないです！！』

そう言うと、会長は大きな溜息をついて

小さく笑った。

「2人はなんで勝負持ちかけたの？」

「「A(ちゃん)に速さで負けるの

嫌だから」」

『そーなの？』

私の方が速かったけど。

「後輩に菓子代ぼったくられた挙句に

生徒会長からお叱りとかまろ凶運。」

『自業自得です』

「俺一応先輩なんやけど」

まろ先輩は勉強のできるちょっとうざい

お兄ちゃんって感じだ。

「Aちゃんお菓子代渡すから

先帰ってて」

「え、僕は？」

純粋な瞳で会長を見る同級生。

そんな彼に言葉を発する。

「ほとけっちとまろには、

廊下を走った罰としてしっかり反省文

書いてもらうから」

にこっと笑った会長の圧に勝てる人は

居ないと思う。

私は頂戴したお金でお菓子を買って、

ラムネ菓子を口に含みながら

ご愁傷様です…と心内で呟き、

学校をあとにした。















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またのお越しを。

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