強く美しい一輪の花

春風 ページ2

ぶつかった方を見る。細身だけど身長が高く、灰色の髪にエメラルドグリーンの瞳が美しい、いかにもなイケメンが立っていた。
心配層の私を見ると、いきなり

？？「すいませんでした!!!!!!!!!!」

勢いよく謝られた。私が戸惑っていると

？？「本当!すいません！大丈夫ですか?!」
A「え、あ、あえ、だ大丈夫です!」
？？「えっ？でも、そのほっぺ。僕がぶつかったからじゃないんですか？」

あ、これのことこか

A「これは君のせいじゃないんですよ。家でぶつかっただけなので」
？？「あ、！そうなんですね！ はぁ〜びっくりした。〜」
A「君私と同じような制服ですね。もしかして、虹ノ空学園ですか？」
？？「！ 君もそうなんだ！！僕今年１年の甲斐田晴っていんだ」
A「へぇ〜、甲斐田君ですか〜……ええ！？！？」
甲斐田「何！？！」

えっ、だって甲斐田ってあの！？魔の研究に長けた職員だけがたずさわれる、百年以上の歴史がある、あの甲斐田グループの甲斐田！？

甲斐田「うん、そうだよ」
A「へ？」
甲斐田「全部口から出てたよ〜。まぁ珍しい苗字だしわかりやすいよね。ていうか、そういう君はなんて言うの？」
A「私は華崎Aって言います。」
甲斐田「いい名前だね!親御さんの思いがこもってる感じがして。」

A「そっか……そうだね」
甲斐田「？どうかした？」
A「ううん、…早く行きましょうか」

甲斐田(何か、…触れちゃまずかったかな)

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