目を閉じれば

右手首の痛み ページ4

lightサイド





マシンガンさんがプロならば、
引き金を引いたライフルをそうそう動かすことはな
い。





また地面を蹴って、マシンガンの射程円外に出る。





引き金の重さからして、稼働重視より、銃数重視だ。




マシンガンは引き金を引いてからが短く、さらに、銃
自体が荒れる。





地面に弾が当たっている振動があるため、もう、さっ
き押し倒した相手は仲間に殺されているだろう。




荒れる銃を抑えようと必死なマシンガンさんの急所を
綺麗に打つ。


手には確かに打った感じがあった。




マシンガンの弾が切れても、弾を変えたのは、死んで
いるからだろう。



ほっとしているのもつかの間、1つ2つと気配が増えて

きた。



全員で、






34人！？



どこから湧いてきたのだろう。




面白くなってきた。




自分の半径5メートル以内に入ってきている人を順に
撃っていく、





すると、敵がいきなり増えた。




さっきから、1秒に3人単位で殺っているのにも関わら
ず、気配は減ることを知らず、増えていく。




おかしい。




予定通りでは無いことは目に見えている。






((sun！助けて！！))







いってぇー




ついsunの事を考えてたら、相手の弾を避けきれなかった。





ほっぺに掠っただけだけど、銃弾に触れたことすらない自分は、ビビる。





あぁ゛ぁ゛！！！




チビったかも。←







こんな事で、へこたれるなんて、殺し屋として、あっちゃいけない。






ツナギの胸ポケットから出した小型ナイフで、自分の右手首を切る。








ﾌﾞｼｬｯｯ！！！





ってぇーー







おしっ、集中力は、かなり上がったはずだ。



ここからは真剣勝負だ。






血の匂いが自分の鼻を襲う。



人が歩くだけで、自分の足から大きな振動がつたわる。





気配は、先程より明確になり、持っている武器の種類も、絞られてきた。




避けているうちに、相手の行動パターンと、癖が頭に入ってきた。




自分は何をやって来たんだ。




ここまでの時間が無駄だった。

大きく息を吸う。




_______________

周りから死体の匂いがぷんぷんして、

人の気配も無くなった。



右手首を切ってから、頭がキレるようになる。



死の間際に経つと、無駄のない行動ができる。



死と向き合うことが職業の殺し屋として、
この方法は禁じ手だと思う。






ﾌﾟﾁｯ


不意にヘッドホンの音楽を切られて、ヘッドホンを外された。

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