目を閉じれば

お粥と記憶 ページ20

lightサイド


ふわぁぁぁ


あー、疲れた。

食べやすそうな、お粥を準備中。

早朝にsunの様子を見たけど、良くなってはなさそう。

むしろ、悪化してそうな、、。



この調子だと、1週間近くはアイドルの方は休みだろうな。


俺も、顔にかすり傷が出来たもんだから、治るまでは休み。



ここ最近、勝ち星が続いていて、休息がなかった。

sunが倒れるのも無理はないと思う。


久しぶりの休息。と言っても、仕事がないだけで、休む訳では無い。

いや、休ませる訳にはいかない。

このおかゆ作りが終わったら、ここら辺をパルクールしてこよっかなって思ってる。


真面目な走り込みよりも、パルクールの方が面白い。

お粥がだいたい出来たので、

昨日の夜からずっと寝てるsunの枕元に置き手紙を残して着替える。


あ、カバンの中から、上等なナイフが出てきた。


虎威奮だったっけか、の子供から拝借したやつか。

これも枕元に置いとこ。喜ぶかな？




おし。


L｢いってきまーす｣


ｶﾞﾁｬ


sunサイド




頭が痛い。

体が重い。

起きなきゃ。

いや、治さなきゃ。

どうすればいいんだろう。

お母さん。





、、は？お母さん？？


俺に、お母さんなんて居たっけ。

お母さんの記憶なんて、一つも無いぞ。


それにしても頭が割れちゃいそうなんだが←




｢だいき｣




、？


だいき？大貴？有岡大貴？？

それは、偽名だ。



なんでこんなに懐かしく感じるんだろう。



自分は大貴なのか？sunなのか？





いや、俺はsunだ。

物心着いた頃からずっと。

有岡大貴はその後だ。




そのはずだ。





ﾊﾟﾁｯ


ｳﾞｳﾞｯ、ｯﾊｰ



ああ。起きた。

妙に夢のことを思い出すなあ。


自問自答をただ、真っ暗な部屋で繰り返しているだけの夢。



ただ、妙に気味が悪かった。

その部屋の居心地は最悪だった。


てか、頭割れてなくてよかった←





目が霞んでよく見えない状態のまま、布団から上がる。


さすがに上半身を起こした時は死ぬかと思った。
頭が痛すぎて、クラクラして。



朦朧としている頭の中で、こうなった経緯を思い出す。


あ、戦闘中に力尽きたのか。


情けない。


ん？ナイフが置いてある。

こいつはかなり上等なやつ。1個うん100万するやつでは無いか。


貰っていいのか？俺が？


ん？手紙だ。





_______________





俺なんかの世話焼いてくれてさ。

感謝しきれないよ。笑

本人には言えないのがオチだけど。

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