プロローグ ページ1
prrrrrr
『ルスバンデンワニセツゾクサレマシタ 息子たちをお願いします。
______________________________。』
―26年後― とある家
カチャ
「起きろおおおおお」
まったくうるさいなあ
「今から起きるよ」
「お前起きねーだろ」
「今何時ー」
「8時30分」
「へっ、やばいじゃん」
「あー、そーだよ」
sun、29歳。朝が苦手です。
眠気に襲われつつ、自分の寝癖を確認する。
凄い寝癖だこと。
スリッパが足元に置いてあるのにも関わらず、素足で廊下を走る。
「先行っちゃうよ」
「ちょっと待ってよ」
light、27歳。同居人。因みに仕事も同じ。年柄年中、一緒にいる。
ガチャ
自分達は、生きているはずだ。
此処に存在しているはずだ。
その証拠に玄関のドアだって閉められた。
スマホだって開けられた。幽霊ではない。
でも、時々、不安になる。
自分はどうやって生きているんだろう。と。
親は知らない。
俺は`ロッカーに捨てたられた子´そう言われてきた。
小説・ドラマではあるあるであろう。
自分の始まりはドラマチックで、きっと終わりもドラマチックな気がする。
職業柄、終わり方は見えている。
《暗殺者》
きっと色々な偏見を持っている人が居るだろう。
そして、密かに憧れている人もいるかもしれない。
この社会には、
憧れて入った人、
望まず入った人、
絶大な恨みを持っている人、
何の想い入れも無い人、
様々な人種がいる。
曲者だっているし、素直な人もいる。
自分は前者だと思うけど。
そんな社会に入って、早17年。
いや、生まれてきてからずっと
自分は生きているのかを確かめながら、歩いている。
今日も、玄関の扉を閉め、鍵をかけ、lightと職場へ向かう。
其の日常が、とても気に入っている。
自分は生きているから、お気に入りという感情がある。
今日も生きれていて、良かった。
自分が存在している、生きているということは、親も存在していたに違いない。
微妙に青空が視える空に向かって呟いた。
「お母さん、俺は多分生きてるよ。ありがと」
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霙(みぞれ)(プロフ) - ぷぅの実さん» はい!楽しみにしてます!!! (2020年5月11日 19時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅの実(プロフ) - 霙(みぞれ)さん» ありがとうございます!最近更新できていなかったので、これからジャンジャン更新していきます!! (2020年5月11日 18時) (レス) id: f7c75bd0ad (このIDを非表示/違反報告)
霙(みぞれ)(プロフ) - とっても面白いです!!動きとか細かくて、更に内容が分かりやすいです!更新頑張ってください! (2020年5月7日 16時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅの実(プロフ) - 、さん» ありがとうございます!!頑張ります! (2020年4月23日 14時) (レス) id: f7c75bd0ad (このIDを非表示/違反報告)
、(プロフ) - 凄く面白いですね!これからも頑張ってください。 (2020年4月23日 0時) (レス) id: 4968bdbe22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷぅの実 | 作成日時:2020年4月5日 16時