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「って、聞いてる？」
問いかけると、ハッとした表情のAちゃん
「え、あ、すみません、聞いてませんでした」
思わず笑ってしまう
「すみません、ちょっと緊張してて他のこと考えてました」
つられたように笑いながら下唇を噛んでいる
「Aちゃんも緊張とかするんだ？表情に出ないから分からないよ」
「内心バックバクです」
「あ、ほんと？実を言うと俺も」
そう言うと、目を細めてこちらを見る
「、、、今市さんこそ、そうは見えないですよ」
「いやあ、慣れてないんだよ、こういう仕事。こういうのは岩ちゃんの役目だから」
「ああ、岩田さんは似合いそう、、、なんか帰りたくなってきました」
「Aちゃん帰ったら俺も帰るわ」
密かに笑い合っているとスタジオの前に着いていた
「今市さん、早乙女さん入られまーす」
「宜しくお願いします」
軽やかにお辞儀をしている彼女に続いて、俺もスタジオに足を踏み入れた
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作者名：はるまき | 作成日時：2024年1月19日 17時
