嵐 ーside Rー ページ46
.
「よし」
気合いを入れるように言葉を発すると、もう一度鏡で自分をチェックして椅子から立ち上がった
今日は1人で撮影の仕事
ブランドのキャンペーンモデルに起用が決まったため、初回の撮影となる
しかももう1人のキャンペーンモデルはAちゃん
マネージャーから渡された資料に彼女の名前と顔写真があり、二度見したのは言うまでもない
次会えるのはいつだろうか
そう思ってから1ヶ月以上が経つが、こうして仕事を一緒にすることがあるとは思ってもみなかった
「スタジオ、準備オッケーです」
スタッフの方に促されて、控え室を出て廊下を歩き出すと、その先に見覚えのある後ろ姿
思わず早足になりながら後を追いかける
何て声をかけようか、となんて考える間も無くゆっくりと彼女がこちらを振り向いた
「Aちゃん、今日はよろしくね」
突然声をかけたからか、驚いたように目を見開いた彼女だったが、すぐにゆったりとした笑みが顔中に広がる
「今市さん、こちらこそ宜しくお願いします」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 104人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はるまき | 作成日時：2024年1月19日 17時
