検索窓
今日:63 hit、昨日:57 hit、合計:9,798 hit

ページ5

.















1ヶ月後に控えた公演のリハーサルの後、自主練習を終えていつも通り帰路につく

















重い荷物を背負い直して、玄関の扉を開けようとすると、後ろから大家さんに声をかけられる


















日本から郵便が届いたとのことで、直接渡しに来てくれたらしい

















お礼を言うと、次の公演も頑張ってねと声をかけてくれる大家さんのマダム


















封筒を受け取り、中身はなんだろうと思いながら部屋に入る



















差出人は日本の出版社になっていて、開けてみると、雑誌が入っていた


















前回帰国した際に、アンバサダーを務めるブランドのキャンペーンで撮影した写真が掲載されている雑誌



















出版社の担当の方が送ってくださったらしい



















家事を済ませて、シャワーを浴び、軽く夕食をとりながらパラパラと雑誌をめくる



















雑誌の撮影は定期的にしているけれど、何度見ても自分が誌面にいるのは慣れないし、なんとなくソワソワしてしまう



















自分の載っているページを適当に飛ばし、他のページを流し見していると



















「あ、、、」



















見覚えのある顔を見つけて、捲ったページを数枚分戻す



















特集として掲載されていたのは、三代目J Soul Brothersの皆さんで、もちろん今市さんもいる



















あのイベントから数ヶ月が経っているが、あの視線の熱さを今でも思い出すことができる



















2人の視線が合わさった時の、こう、なんとも言葉では表せないような熱さ

















電流が走ったような、バチっという音がしそうなほどの衝撃
 


















忘れることができない


















でも、だからって何があるわけでもない



















知ってるのは、名前と彼が歌手であるということだけ



















接点といえばブランドの同じイベントやショーに呼ばれることくらいだろう
 
















次、会えるとしたらどこかな



















そんなことを考えながら雑誌を閉じて本棚にしまった


















.

JFK→←彼のこと



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
104人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はるまき | 作成日時:2024年1月19日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。