3人 ーside Rー ページ39
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「ほんとすみません。迷惑かける前に帰ろうかな」
テーブルに突っ伏してる臣と岩ちゃんを横目に、立ち上がりながらジャケットを羽織る
「ほら、帰るぞ。立てって」
「あっ、手伝います」
手を貸して立ち上がらせようとすると、早乙女さんが2人のジャケットを抱えて駆け寄ってくる
「いやいやいや、大丈夫っすよ!その辺で適当にタクシー拾うんで!」
慌ててジャケットを受け取ろうとすると、"あっ"という表情をする彼女
「でもこの辺、タクシー拾いにくいかも、です」
「あ、、、そうなんすね」
1人ならまだしも、酔っ払い2人を抱えて、タクシー求めて彷徨うのはさすがにキツイ
困ったなあ
「裏通りまで出るとだいぶ数多いと思うんで、、、手伝います」
申し訳ないけど、今は彼女に頼るしかなさそうだ
「あ、、、じゃあ、お願いします」
「はい」
何が面白かったのか、少し笑いながら返事をすると、臣に声をかけながら片腕を持ち上げる
酔っ払い2人の扱いに苦労しながらも、なんとか店を出て4人並んで歩き始めた
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作者名:はるまき | 作成日時:2024年1月19日 17時