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あくびを噛み殺しながらグラノーラとヨーグルトを口に運び、昨日の結婚式の写真を見て余韻に浸る
平日の午前7時
国際線のラウンジは早朝でも人が慌ただしく動いていて、コーヒーのいい香りが漂っている
久しぶりの日本
本当はもっとゆっくりしたかったけど、明日もリハーサルが入っているから今回も弾丸帰国
中学を卒業してから留学を経て、アメリカのバレエ団に入団、今はプリンシパルとして所属している
えみとめぐみは中学校の同級生で、
私が帰国した時には今でも必ず集まって飲む仲
えみのドレス姿、綺麗だったなあ、、、
純白のチュールが幾重にも重なったプリンセスラインのウエディングドレス
写真を見ながら感嘆のため息が漏れる
そして
「一目惚れかあ」
と、ため息とともに呟く
"でもAは一目惚れってタイプじゃないか、、、"
昨日のめぐみの言葉を思い出す
これまでの私だったら
「そうだね、私は一目惚れはしないかな」
って答えていたであろう
今の私はこう思ってしまっている
"一目惚れ、、、したかも"
あの日、名前も知らなかったあの人に
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作者名:はるまき | 作成日時:2024年1月19日 17時