十二章 自分が犠牲になろうとも�� ページ38
「特別製のまがれって……」
「野生のまがれは元々人間界で死んだなかで未練のある魂から生み出された存在だ。だから、まがれを自己的に生み出すのは決してできないことだった。ウチらの先祖が昔から研究を重ねていくうちにやっと完成することができたんだ！最初に創った奴は試しに人間界に送り込んだが、まがれの弱点である脳天が見えやすくて、すぐに倒されちまったからな〜だいたいこいつと同じぐらいだったな〜」
「それって……!!」
僕が異能力者の力が目覚めたときに倒したあの巨大まがれ!?
「……月詠、たしかにそうだ。あの時のまがれとほぼ同じ大きさだった。まさか……あれはこいつの試作品だったのか……！」
「ほお〜お前らのその言いぶりだとあいつを倒したのは、緑髪と眼鏡だったんだな〜よく倒せたな。あいつはウチの部下でも倒せなかったんだぜ？おっと。ベラベラとしゃべっている場合ではなかったな。ヒガンと神祇の人間ども〜精々がんばれよ〜」
「あいつ……許せない……」
「落ち着け!!月詠！今はそれどころではない！来るぞ!!」
巨大なまがれは雄たけびを上げながら、拳を振り下ろした。
「なんや!?このまがれ!!デカいわりに攻撃めっちゃ速いで⁉」
「クソっ！このままだと攻撃ができないじゃない！」
もみじ先輩の言うとおりこの巨大なまがれはデカいくせに攻撃の速度が尋常じゃないほど速い。僕らは巨大なまがれの攻撃を避けるばかりでなかなか攻撃ができない。
「私の魔法でなんとか足止めしてみます‼」
あねちゃんは能力で巨大なまがれの足に氷を出現させた。だが、一秒も経たないうちにまがれは足を拘束されている氷を腕で砕いてしまったのだ。
「そ、そんな……」
「あのまがれ頭がいいみたいだね〜☆野生のまがれとは全然違うねっ！」
アルムはなんだか楽しそうにそう呟いた。
「アルム！感心している場合か！」
「シン君！ボーっとしてないで‼攻撃来るよ！」
「チッ……わかってる‼」
(どうしよう……このままだと避けてばっかりで体力が消耗されていく……一体どうすれば……)
僕は何度も攻撃してくるまがれの攻撃を交わしながら、何か対策がないか考えていた。すると、
「みんな！こっちに来てくれ‼」
那珂川くんが大声で僕らに呼びかけた。僕らはまがれの攻撃を避けながら、なんとか那珂川くんのもとにたどり着いた。
「イル。結界を貼ってくれるか？」
「了解」
次回に続く
十二章 自分が犠牲になろうとも�Б�←十二章 自分が犠牲になろうとも��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ムラサ | 作成日時：2020年5月15日 17時
