八章 戦いの後�� ページ4
ー異形界 ヒガン本部 会議室
ここはAたちが住む人間界とは異なる世界 異形界にある暗殺集団 ヒガンの本部である。ここでは基本ヒガンのメンバーしか知らない場所である。そして今会議室に集められた8人のヒガンのメンバーによる作戦会議が行われようとしている。
「皆さん遅れてしまい申し訳ありません」
謝罪をしながら会議室に入ってきたのは、銀色の長髪に高身長の男性だ。
「大丈夫だよ〜!!ボス〜!!私たちはちっとも待ってないよっ!!」
アルムは可愛らしく、ボスと呼ばれる男性にそう言った。
「なあアルム。いい加減ボスに向かってその態度はやめろよな？」
「えぇ〜??なんでなの〜？私このテンションの方が居心地いいのにな〜」
「シン君大丈夫ですよ。アルムさんの可愛らしい態度は嫌いじゃありませんし、気にもしていません。本人にもそう伝えていますし」
「やった〜!!ボスありがと〜!!じゃあボスのためにもっと可愛らしくいってみようかな〜??」
「……あまりうざくならないようにな」
「それで“マスター”。本日の会議を始めていただけないでしょうか？このままでは時間の無駄ですので」
金髪でポニーテールの少女がそう問いかけた。
「そうでしたね。では会議の方を始めましょう。まずはこの間の襲撃についてです。メアリーさんとイル君のおかげで今の世代の異能力者たちのデータをとることに成功できました。二人ともありがとうございました」
「いえいえ〜このくらいどうってことないっすよ〜」
「これくらい当然のことです。しかしメアリー。お前は奴らにやられたらしいな。それでよくもそんな口で言えるな」
「は？おいイル。あんた今なんて言った？返答次第ではお前をぶっ潰すけどな」
「やられるものなら、やってみるといい。まあすぐにお前が負けるだろうな」
「イル……お前なぁ……!!」
「二人とも喧嘩をするなら会議の後でやっていただけませんか？これ以上会議の邪魔をされては困りますよ？」
ボスと呼ばれる男性は二人に向けて、注意した。
「ボスすみませんでした……」
「会議の邪魔をしてしまい申し訳ありませんでした」
「反省したのならそれでいいです。では会議の続きをしましょう。それで今後の活動についてですが、そろそろ……神祇に“戦争”を持ちかけようと思います」
次回に続く
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作者名：ムラサ | 作成日時：2020年5月15日 17時
