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学校とバイト、そして週2のミケネコさんとのゲームという生活が続きやりとりにも慣れてきた。

そんな中、今日は一緒にゲームをしようと声をかけられていてPCを準備している。その時ミケネコさんからチャットが届いた。


『ねぇ、チャット面倒だからVC繫ごう』


とうとうこの提案が来てしまった。いつかこんな日が来るとは思っていたが、パーティを組み始めて1ヶ月目にして私は緊張していた。

ネットの人とボイチャとは、かなり勇気がいる。しかも、今までしたことがない。


『嫌ならチャットでもいいけど』


フォローするかのような文字が届き、気を遣わせてしまっていることが分かる。

何を悩む必要があるのだろうか。ミケネコさんは優しい人だし、その提案に私は乗るべきだ。

一つ深呼吸をして、文字を打ち込む。


『大丈夫だよ!ボイチャ繫ごう!』


『ありがとう、かけるね』


返事と共にスマホが振動する。画面には「ミケネコ」と書かれていて、落ち着いて通話ボタンを押した。


「こ、こんばんは」


緊張で声が裏返ってしまった。するとくすくすの笑い声が聞こえる。


「こんばんは。てか、緊張しすぎ」


男の人の声が聞こえる。聞き取りやすくて、どこかで聞いたことある雰囲気の声だ。


「だ、だって、誰かとこんな風にボイチャ繋ぐの初めてで」


「大丈夫だから、落ち着いて。ほら、早くやるよ」


彼の声に私は小さく返事をしてゲームを開く。


「45に敵がいる、撃つよ」


「了解、私は180の方を狙うね…よし、いけた」


「さすが、やっぱりヘッショの精度高いね」


「え!ミケネコさんの方が上手だよ」


「おれは7割くらいの成功率だけど、メイさんは確実に9割はある」


確信しているというように彼は言い切り、反論が出来ない。ありがたくお礼を言うと、俺も見習うよと言われた。

それから深夜2時くらいまで雑談をしながら、2人でゲームをしていた。

◯8→←◯6



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花道時代(プロフ) - えまさん» コメントありがとうございます!いつも感想を書いて頂き嬉しかったです! (4月22日 7時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - 食べるさん» 感想ありがとうございます!そのように思って頂けて、書いた側としては嬉しいです。読んで頂きありがとうございました! (4月22日 7時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
えま - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです!! (4月21日 15時) (レス) @page41 id: c3dc1b262f (このIDを非表示/違反報告)
食べる(プロフ) - 完結おめでとうございます。主人公の考え方や最終的な二人の関係性のあり方など、共感できるところが多く、すごく楽しめました!日々の合間にこの小説を覗くことが、個人的な楽しみでした😳素晴らしい作品を、ありがとうございました! (4月21日 11時) (レス) id: 52b293a903 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - カナタさん» 感想ありがとうございます!これからも、色んな作品を書いていきます! (4月18日 14時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花道時代 | 作成日時:2024年3月11日 21時

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