君は違うでしょ。

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朝日の光で目が覚める。ベッドから体を起こしながら、そういえばKODZUKENの動画を観ていないことに気が付いた。

彼は2日に一回のペースで動画を上げるため、一昨日の更新がなかったから間違いなく昨日新着があるはずだ。

生放送の告知はなかったから、アーカイブを見直す必要はなさそうだ。

きっと友人もその話してくるし、今のうちに見てしまおう。大学に行く準備をしながら、動画を流す。


「今日はいつものゲームやるよ」


KODZUKENの声が部屋に響く。高校の頃はあまり声を聞く機会がなかったから、今になってこんな声だったんだなと偶に思う。

というか、高校の頃は金髪だったけど今は上が黒で下が金の髪。染めるのがめんどくさくなったんだろうか。確かに、高校の頃から髪がどんどん黒くなってたな。


「やっぱり普通上手い人はフレンドとパーティ組むよね、そっちの方が勝てるから。でも野良に上手い人多いよ、このゲーム」


彼の言葉に思わず頷いてしまう。ミケネコさんみたいな人も沢山いるんだろう。


私も早く最高ランクになれるように頑張ろう。


「時間だ。もう行かないと」


荷物を持って立ち上がり、スマホを手に家を出る。

電車に揺られながら、昨日のチャットを見返していた。


『近いうちに声かけるね、また遊ぼう』


まさかミケネコさんからまた遊ぼうと言われるとは思っていなくて、ニヤけてしまう。

なんだが、部活で一番の先輩に褒められてまた一緒にやろうって言われている気分だ。

電車を降りて、大学に向かう。いつも通り友人が声をかけてきて、KODZUKENの動画の感想を言い合った。

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