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「こんばんはー、KODZUKENです」
いつも通りの声色に安心すると同時に、コメント欄の流れの速さに驚く。
『相手誰？』
『彼女いたの？』
そんなコメントがたくさんあって、私も彼の言葉に緊張してしまう。
「今日は記事について話そうと思う。だから、すぐ終わるよ」
そう事前に伝えてから、KODZUKENはゆっくりと口を開く。
「まず、今回の件は熱愛とかじゃない。実況者始める前に付き合ってた彼女で、もう別れてる」
その別れた彼女とは連絡をとっていなかったのだが、配信を観て家を探し当てて訪ねてきたそうだ。
あっちから振ってきたのによりを戻そうと言われて、鼻で笑ってしまったらしい。
「家に入れたのは、流石に外で話させるわけにはいかなかったからかな。大声で揉めることになったら面倒だし」
『本当に？』
真偽を疑うコメントを彼は拾い、本当だよと言う。
「信用出来ないのは仕方ないよ、ネットはそう言うものだからね…まぁ、観てる皆んなはもう知ってると思うけど」
彼はカメラをじっと見つめていた。何故か自分を見られている気がして、どきどきしてしまう。
「本当はこの件についてちゃんと君の前で伝えさせて欲しかった。でも、何もなしに家に呼んだらきてくれないよね」
心臓が跳ねる音がして、映像から目を離せなくなる。君…彼は間違いなく誰かに向けて言っている。
誰に対して言っているんだろう、なんて考えなくてもわかる。
「今から会いに行くから…待ってて」
そう言ってからKODZUKENの配信は終了した。残された視聴者がコメントで盛り上がりを見せている。
私はそこから視線を外し、すぐにスマホの画面を下にして机に置いた。
とにかく準備をしないといけない。心とか心とか。水を飲んで鏡で自分の姿を確認する。
「10分くらいかかるよね、車でも」
そんな呑気なことを考えていると、家のチャイムが鳴る。配信が終わってから10分くらいしか経っていないのに。
玄関に向かいゆっくりと扉を開けると、先ほど画面に映っていた人物がそこに立っていた。
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花道時代(プロフ) - えまさん» コメントありがとうございます！いつも感想を書いて頂き嬉しかったです！ (4月22日 7時) (
レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - 食べるさん» 感想ありがとうございます！そのように思って頂けて、書いた側としては嬉しいです。読んで頂きありがとうございました！ (4月22日 7時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
えま - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです!! (4月21日 15時) (レス) @page41 id: c3dc1b262f (このIDを非表示/違反報告)
食べる(プロフ) - 完結おめでとうございます。主人公の考え方や最終的な二人の関係性のあり方など、共感できるところが多く、すごく楽しめました！日々の合間にこの小説を覗くことが、個人的な楽しみでした😳素晴らしい作品を、ありがとうございました！ (4月21日 11時) (レス) id: 52b293a903 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - カナタさん» 感想ありがとうございます！これからも、色んな作品を書いていきます！ (4月18日 14時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花道時代 | 作成日時：2024年3月11日 21時
