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「つまり結局そのまま帰って今まで通りの関係に戻りました、と」
「…はい」
次の日の昼食をとり終わった後、私は友人から説教を受けていた。視線を合わせられなくて、目を泳がしている。
彼女は本当に大きな溜息をついて、私の頭をつんつんの触る。
「てか、Aは相手のことを好きじゃなかったの？うちはてっきり恋に発展してると思ってたんだけど」
「え、いやー違うと…思うんだけど」
正直分からない。嫌いな訳ではないけど、恋人になれるのかと言われたらはっきり言えない。
だが、待たせているこの状況はかなり良くない。
「本当にもったいないことしてるよね。Aは真面目だから余計に」
「面目ないです」
「まぁ、それが良いところではあるよ。にしても、高校から好きだったとか想像以上だね。今から外堀ガンガン埋めてきそう」
友人は愛が深いね、と何故か満足げだった。
「とにかく、Aがすることは今まで通り相手と関わること！距離とっちゃダメだからね」
「あ、うん。それはもちろん」
「うちはAの味方だから、それも忘れないで」
彼女は私の肩を叩いて、微笑みかけてくれる。本当に優しい友人ができて私は幸せ者だと改めて実感した。
夕方あたりで家に帰りスマホを見ると、KODZUKENの生配信をするという通知が飛んできた。彼の配信をリアタイするのは日課だし、特に何か思う訳もなく生放送に移動する。
始まりはいつも通りの雑談とゲームの内容。今日は世界的に人気なオープンワールドRPGをするようだ。
夕飯の準備をしながら、配信を聞く。
「そう言えば、昨日メイが家に来たんだよね」
料理をしていた手が止まった。いやいや、それを配信で言っちゃダメでしょ。思わずコメント欄に目をやる。
『え、メイちゃんって女の子だよね』
『まさかそういう関係？』
色々な憶測が飛び交う中、KODZUKENはなんのゲームをしたとか、ホラーゲームが苦手だったとか話し続けている。
配信の向こう側である私は動揺していたが、彼は特に何も思っていなさそうだ。
「あ、レア素材落ちた」
コメントを一つも拾うことなく、彼はゲームに集中する。それだけでそっと胸を撫で下ろした。
その時、彼はカメラに向かって笑みを浮かべる。
「おれは皆んなが思ってるような関係でもいいけどね。さ、ここからメインストーリー進めていくよ」
何事もなかったようにストーリーを始めようとしているKODZUKENに、コメント欄は大荒れだった。
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花道時代(プロフ) - えまさん» コメントありがとうございます！いつも感想を書いて頂き嬉しかったです！ (4月22日 7時) (
レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - 食べるさん» 感想ありがとうございます！そのように思って頂けて、書いた側としては嬉しいです。読んで頂きありがとうございました！ (4月22日 7時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
えま - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです!! (4月21日 15時) (レス) @page41 id: c3dc1b262f (このIDを非表示/違反報告)
食べる(プロフ) - 完結おめでとうございます。主人公の考え方や最終的な二人の関係性のあり方など、共感できるところが多く、すごく楽しめました！日々の合間にこの小説を覗くことが、個人的な楽しみでした😳素晴らしい作品を、ありがとうございました！ (4月21日 11時) (レス) id: 52b293a903 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - カナタさん» 感想ありがとうございます！これからも、色んな作品を書いていきます！ (4月18日 14時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花道時代 | 作成日時：2024年3月11日 21時
