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ステージはとても眩しかった。というか、物凄く大きかった。これって素人の私が立っていい場所じゃないよね。

観客席からはKODZUKENの名前を呼ぶ人がたくさんいて、横にいる私のことはあまり目に入っていないようだ。

よし、目立ってなくてよかった。

今回の本戦は初めの段階からエリアを狭めていて、参加人数も7チーム14人と少ない。

つまり、順調に進めばすぐに終わるということだ。

2人で並んでゲームをしたことないから、ミケの手元を見るの楽しみだな。

チームの会話は聞こえないようにマイクなどは設置されていないため、普段通りの会話ができるようにはなっている。

メンバー紹介が終わり、各々椅子に座る。


「ここではミケでいいの?」


「いいよ。おれ、メイの手元見るの楽しみ」


「私もミケの手元見てみたかったから、ワクワクしてるよ」


彼は少し笑って、片耳にだけイヤホンをつける。私も同じようにして、自分のコントローラを握った。


「180やった」


「さすが。ミケ、160で立て直ししてるから妨害行くよ」


「了解」


いつも通りの試合運び。落ち着いていて、的確に敵を倒している。


「よし、他に敵は…」


キャラを動かしながら辺りを見渡していると、一瞬ローディングが入る。そして、画面には1位の文字が見えた。

文字にびっくりしていると、大きな歓声が響いた。ミケの方を見ると、彼もこちらを見ていた。


「お疲れ様」


「あ、うん」


「何その反応」


ミケはふふっと笑いながらそう言う。人前でここまで落ち着いてゲームが出来たことや、1位を獲れたことに唖然としていた。

椅子から立ち上がり、司会者の人からKODZUKENがコメントを求められているのは見ながら、本当に色々すごいなと感動していた。

その日はそのまま解散し、次の日の本戦も彼が迎えにくると言って帰って行った。

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花道時代(プロフ) - えまさん» コメントありがとうございます!いつも感想を書いて頂き嬉しかったです! (4月22日 7時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - 食べるさん» 感想ありがとうございます!そのように思って頂けて、書いた側としては嬉しいです。読んで頂きありがとうございました! (4月22日 7時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
えま - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです!! (4月21日 15時) (レス) @page41 id: c3dc1b262f (このIDを非表示/違反報告)
食べる(プロフ) - 完結おめでとうございます。主人公の考え方や最終的な二人の関係性のあり方など、共感できるところが多く、すごく楽しめました!日々の合間にこの小説を覗くことが、個人的な楽しみでした😳素晴らしい作品を、ありがとうございました! (4月21日 11時) (レス) id: 52b293a903 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - カナタさん» 感想ありがとうございます!これからも、色んな作品を書いていきます! (4月18日 14時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花道時代 | 作成日時:2024年3月11日 21時

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