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車の窓から外を見ると、多くの人が列になって並んでいる。その先を見ると白いテントで、おそらくグッズが販売されているのだろう。

よく見てみると、KODZUKENと書かれたタオルを持っている女の子達がいる。


「すごいね、こう言うイベント初めて来たから感動」


横に座っている研磨くんに声をかける。彼は外を少し見て、いつもこんなんだよと言う。

今日はいよいよ本戦当日で、今は研磨くんの運転で会場まで来ている。あんまり運転してるイメージないけど、偶に友達に運転させられるらしい。


「おれたちはそのまま裏口から控え室に行くよ。そこで本戦の別グループの試合を観た後、休憩挟んでから始まる」


「了解、人前でゲームするの緊張するね。あ、研磨くんはそうでもない?」


「何回もやってるし。それに、ステージでやろうが配信でやろうが何も変わらないよ」


簡単にそう言ってしまう研磨くんに向かって感嘆の声を漏らしているうちに、車は大きな駐車場に着いた。関係者駐車場って書いてある。

裏口に回るとスタッフの人がいて、控え室に誘導される。


「KODZUKENって書いてある!」


「ほら、下にはメイってあるよ」


「本当だ」


まさか自分がこんなところにいることになるとは思わなかったので、今まで見たことのない光景にテンションが上がる。

控え室にはテレビが置いてあって、ステージの様子が映し出されていた。

このテレビに映っている試合が終わったらステージ裏で待機だ。

とりあえずキャップに髪を入れ込んで、マスクをしておこう。


「本当に顔隠すの?」


私の様子を見ていた研磨くんが残念そうな顔をして言う。


「私、活動者じゃないし。身バレ防止したほうがいいでしょ」


「まぁ、そうだね。コメント求められたら、おれが全部答えるから」


「ありがとう、お願いするね」


研磨くんはなんだかいつもよりも反応が微妙だが、もうすぐ本番ということに落ち着かなかった。

人を手のひらに3回書いて飲んどこう。

扉をノックする音が聞こえ、私達は自分のコントローラを持って関係者室を出た。

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花道時代(プロフ) - えまさん» コメントありがとうございます!いつも感想を書いて頂き嬉しかったです! (4月22日 7時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - 食べるさん» 感想ありがとうございます!そのように思って頂けて、書いた側としては嬉しいです。読んで頂きありがとうございました! (4月22日 7時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
えま - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです!! (4月21日 15時) (レス) @page41 id: c3dc1b262f (このIDを非表示/違反報告)
食べる(プロフ) - 完結おめでとうございます。主人公の考え方や最終的な二人の関係性のあり方など、共感できるところが多く、すごく楽しめました!日々の合間にこの小説を覗くことが、個人的な楽しみでした😳素晴らしい作品を、ありがとうございました! (4月21日 11時) (レス) id: 52b293a903 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - カナタさん» 感想ありがとうございます!これからも、色んな作品を書いていきます! (4月18日 14時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花道時代 | 作成日時:2024年3月11日 21時

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