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私たちは順調に勝ち進んでいき、予想通り本戦に行くことが決まった。

結局、途中で彼は私が女でありゲームをする友達であることを発表していた。ファンのコメントの嵐を見ていたけど、特にひどい批判もなかった。

KODZUKENのファンたちは本戦出場を物凄く喜んでいて、私もそれを見て嬉しかった。


「お疲れ様、いよいよ本戦だね」


ボイチャをかけると、研磨くんはそうだねと答えた。その時、スマホに一件の通知が入った。確認すると、本戦の案内状だった。


「メール来たね」


研磨くんのところにも来たようで内容を確認する。本戦は2週間後の土日で、生配信と実際に現地での閲覧が可能らしい。

多くのファンが集まる中、私はKODZUKENとゲームをすることになる。


「はぁ…こんなはずじゃなかったのに」


「もう遅いよ。まぁ、女の人とおれもコラボしてるからリスナーも何も言ってなかったでしょ」


だから問題はない、と彼は言い切った。これはもう逃げられないな。まぁ、ここまで来たら逃げも隠れもしないのだが。


「…目立たないようなパーカーとマクスで行ったほうがいいね。ステージに立つにしても、顔はバレない方が」


「え、この前会った時みたいな可愛い格好にして」


「なんで?」


「そっちの方がおれが嬉しい、モチベが上がる」


いや、KODZUKENのファン層だともっと可愛い格好をして来ている可愛い女の子がいっぱいいるだろう。

それに、もし2人でブースなどを見に動くことになったら女は目立つかも。


「2人で動くときは絶対におれがKODZUKENってバレないようにするから」


「いや、絶対バレるよ。ファンの観察眼を侮ったらダメ」


「…バレても友達だって言う」


「変な憶測が出回るからダメです」


ここまで言っているのに、彼は全く引こうとしない。


「そこまでこだわる意味が分からないよ。それに、また会えばいいでしょ。この話は終わり!」


手を叩きながらそう言うと、すごく不満そうな声が聞こえる。分かりやすい性格してるな。


「分かった…当日はおれが迎えに行くから」


「え、いいの?じゃあ、お言葉に甘えて。後で家の住所送るね」


彼が返事をしたのを確認し、次の2人でゲームをする日をスマホのカレンダーに記入した。

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花道時代(プロフ) - えまさん» コメントありがとうございます!いつも感想を書いて頂き嬉しかったです! (4月22日 7時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - 食べるさん» 感想ありがとうございます!そのように思って頂けて、書いた側としては嬉しいです。読んで頂きありがとうございました! (4月22日 7時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
えま - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです!! (4月21日 15時) (レス) @page41 id: c3dc1b262f (このIDを非表示/違反報告)
食べる(プロフ) - 完結おめでとうございます。主人公の考え方や最終的な二人の関係性のあり方など、共感できるところが多く、すごく楽しめました!日々の合間にこの小説を覗くことが、個人的な楽しみでした😳素晴らしい作品を、ありがとうございました! (4月21日 11時) (レス) id: 52b293a903 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - カナタさん» 感想ありがとうございます!これからも、色んな作品を書いていきます! (4月18日 14時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花道時代 | 作成日時:2024年3月11日 21時

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