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25の方向に1人、60に2人にいる。私は落ち着いて敵を撃ち抜いていく。

スマホの画面にはKODZUKENの生配信が流れていて、それを観ながらキャラクターを動かす。


「こっちはおれが撃ち込むから周り見てて」


彼が画面の向こうでそう言い、それに従って周りの状況を確認した。

生放送のコメント欄には私の正体が分からないと多くの人が書いていて、それが早い速度で流れていく。


「はぁ…なんでこんなことに」




ことは遡ること3日前、昼間に急にミケから連絡が来た。


『ボイチャ繋がなくていいから、3日後の生放送の大会に一緒に出て欲しい』


その文章を送ってきた時間帯で必死さが伝わってきて、これは本気でお願いしてきていると言うことが分かった。

相方がみつからないと彼は言っていたけど、引くて数多であろうKODZUKENにそんなことはないだろうと確信できた。

まぁ理由がなんであろうと、ミケにはお世話になっているし一回くらいなら大会に出てもいいかもしれない。


『分かった、今回だけだよ。ボイチャは繋げないけど』


『ありがとう、助かる。名前は絶対出さないから安心して』


KODZUKENの生配信も彼自身の名前や野良でマッチングした人の名前は上手く隠しているし、それに関して不安はない。

連携を取る方法としてKODZUKENの生配信を私が観ながら、と言うことになった。

こうして今に至るのだが。




「これがトーナメント戦とか聞いてないんだけど」


実況者の大会ではなく、本格的な大会に引っ張り出されたことに今は頭を抱えていた。しかもこれは予選である。

画面に目をやれば1位の文字が書かれていて、無事に勝ったことが分かる。

このまま勝ち進めば、現地に行かないといけなくなるのではないだろうか。かと言って手を抜けばKODZUKENという名前に泥を塗る。

というか、結局私のプレイヤー名はバレるよね。


「お疲れ様。ほら、2回戦行くよ」


彼の声が聞こえて、深いため息を吐いてマッチング画面に移動する。

まぁ、つまりどういうことかというと。


「嵌められた」


KODZUKENのコメント欄には、私が何者なのかという質問が投げかけられていた。

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花道時代(プロフ) - えまさん» コメントありがとうございます!いつも感想を書いて頂き嬉しかったです! (4月22日 7時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - 食べるさん» 感想ありがとうございます!そのように思って頂けて、書いた側としては嬉しいです。読んで頂きありがとうございました! (4月22日 7時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
えま - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです!! (4月21日 15時) (レス) @page41 id: c3dc1b262f (このIDを非表示/違反報告)
食べる(プロフ) - 完結おめでとうございます。主人公の考え方や最終的な二人の関係性のあり方など、共感できるところが多く、すごく楽しめました!日々の合間にこの小説を覗くことが、個人的な楽しみでした😳素晴らしい作品を、ありがとうございました! (4月21日 11時) (レス) id: 52b293a903 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - カナタさん» 感想ありがとうございます!これからも、色んな作品を書いていきます! (4月18日 14時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花道時代 | 作成日時:2024年3月11日 21時

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