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ミケがKODZUKENで、高校生の頃の孤爪研磨くんだと判明してから1週間。あれ以降、彼の仕事の関係でしばらくゲームが出来ていない。

私は私で1人でゲームをしたり、大学のレポートを片付けたりとやれることをやり終えるべく動いていた。

研磨くんは忙しそうだけど、しっかり配信をして動画を上げている。


「そういえばさ、Aが会うって言ってたフレンドどうだった?」


友人の質問に思わず固まってしまった。彼女はKODZUKENのファンであって、私の状況を言ってしまったら何か起こるかもしれない。

しかし、彼女は意外とドライだからそんなことはないかもしれない。


「もしかして〜うちに言えない話になったのかな〜?」


このまま隠すのはなんだか違う気がして、迫ってくる彼女を手で止めながらなんとか言葉を発した。


「本人に…確認とってくる」




「別にいいよ」


久しぶりのボイチャで、彼はあっさりとそう言った。


「え、いいの?」


「メイの友達でしょ?何も問題ないよ」


ミケに友人がKODZUKENのファンであることも伝えたのに、私の友人ってだけで物凄い信頼。


「高校の頃あれだけ友達作らなかったAが、大学で作った大切な友達なら疑う必要ないよ」


「今、なんか酷いこと言われた気がする」


それはそれとして、研磨くん的には何も問題はないらしい。もし漏れても、高校の頃の友達と遊んでるって言えばいいだけだそうだ。

私の性別がそれだけでは片付けてくれなさそうですけども。


「というか、おれと高校一緒だったこと言ってなかったの?」


「いや、だって言う必要がないし。そもそも、話したことなかったからね」


私がそう言えば、研磨くんは確かにと納得していた。


「まぁ、Aは嘘ついたり黙ったりしてるの嫌なんでしょ」


「うん」


「なら言いなよ。あ、アプデで新武器出たからそれ使ってやろ」


ヘッドフォンからカチカチとコントローラをいじる音が聞こえ、彼はそれほど気にしていないと言うことが分かった。


「ありがとう、研磨くん」


「ん」

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花道時代(プロフ) - えまさん» コメントありがとうございます!いつも感想を書いて頂き嬉しかったです! (4月22日 7時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - 食べるさん» 感想ありがとうございます!そのように思って頂けて、書いた側としては嬉しいです。読んで頂きありがとうございました! (4月22日 7時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
えま - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです!! (4月21日 15時) (レス) @page41 id: c3dc1b262f (このIDを非表示/違反報告)
食べる(プロフ) - 完結おめでとうございます。主人公の考え方や最終的な二人の関係性のあり方など、共感できるところが多く、すごく楽しめました!日々の合間にこの小説を覗くことが、個人的な楽しみでした😳素晴らしい作品を、ありがとうございました! (4月21日 11時) (レス) id: 52b293a903 (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - カナタさん» 感想ありがとうございます!これからも、色んな作品を書いていきます! (4月18日 14時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花道時代 | 作成日時:2024年3月11日 21時

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