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恋人と言う関係になってから早いもので数週間が経った。デートというものはしてる気がする。というか、パトロールの時は町を二人で歩いてるし一緒に住んでるんだから関係ない気がする。
「あ、おかえり。天使くん」
「ただいま、Aちゃん」
今日は私の方が仕事を先に終えていたので、夕食を準備しながら待っていた。
「今日の夕飯は何？」
「カレー」
私は味見をして天使くんにそう言う。天使くんはスーツを脱ぎながらおぉ、と呟いていた。
準備をし終えて私達は夕食を食べた。食べ終えた後、アイスを食べながらテレビを二人で眺める。
そこに流れてくるのは、男女のキスシーン。
「このドラマ、最近面白いって教えてもらったやつだ」
「へぇ。これってありきたりなんじゃないの？展開的に」
最近、天使くんは何故か恋愛の知識がついてきている。どうやら小説やら漫画やらを読むようになったらしい。
それが正解じゃないからね、とは言ってるけど。
「ねぇ…Aちゃん」
「どうしたの？」
「…キスしたい」
私は2回その言葉の意味を確認した。そして、思わず笑ってしまった。
「別に確認する事じゃないよ」
「確認するよ、だって」
なるほど、寿命の話かな。
天使くんは別に布越しでもいいけど、と言っていた。おいおい、この前は布越し嫌がってただろ。
私は少し息を吐いて、そして言った。
「私さ、考えたんだよ。この私達を邪魔する問題について。それで一つの考えが浮かんだ！」
「どんなの？碌でもないやつだったら怒るよ」
「ひどい！」
私はそう叫んだ後、今まで考えていた問題の答えを口にして。
「もし天使くんが寿命を吸い取ったとして、私はそれを喜ぶと思うんだよね。もちろん、天使くんに触れすぎて命尽きるってのは嫌だけど」
「…本当に？」
「本当だよ。天使くんのこと好きなんだから」
敢えて天使くんには言わないけど、伸ばそうと思えば彼女に延ばしてもらえると思う。何なら、彼女は喜びそうだ。
「Aちゃん」
「何？」
「今更さっきの話はなしって言ったら許さない」
そんなことはないけど、私は怖いなーなんて言ってみた。
天使くんは私の手に指を絡めてくる。それに応えるように私も握り返した。
「Aちゃん」
「なーに？」
「好きだよ」
天使くんは幾ら好きだって言っても慣れないようで、少し照れている。そんな様子を見て、私は微笑んだ。
「うん、私も」
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花道時代(プロフ) - jinhuashun03さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉です！ (2023年3月5日 7時) (
レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
jinhuashun03(プロフ) - すきです最高でした！ (2023年3月5日 1時) (レス) @page35 id: b665c31fce (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - ムーさん» コメントありがとうございます！可愛い天使くんになるように書いてるので、伝わっていて嬉しいです。応援、ありがとうございます！！ (2023年1月24日 6時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
ムー - 可愛いー!!!!!とても可愛いし、甘酸っぱいですね。大好きです！これからも更新頑張って下さい、応援しています！ (2023年1月23日 18時) (レス) @page18 id: c4f896039b (このIDを非表示/違反報告)
花道時代(プロフ) - 遊ちゃん_SKZさん» コメントありがとうございます！天使くんが好きな人に読んでいただけて嬉しい限りです。応援ありがとうございます！！ (2023年1月13日 22時) (レス) id: 0bbda94348 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花道時代 | 作成日時：2022年12月25日 21時
