私達の青春【苺】

#3貴方side ページ4

ついに！待ちに待った！入学式！

私、A Aは
今日から聖苺学院高校の1年生になります！

先月届いた新しい制服を着て、
昨日の夜ちょっと切りすぎた前髪を整えて

『行ってきまーす！』

そう言って家を出ると向かう先は…

(ピンポーン)

同じく今日から同じ1年になる幼馴染みの遥の家！

遥ママ「はい」

『Aです！遥と一緒に学校行こうと思って！』

遥ママ「あら、Aちゃん！おはよう。
　 遥、呼ぶわね！」

遥のお母さんがそう言って数秒後
玄関から遥が出てきた。

遥「おはよ…」

『おはよー！』

遥「はぁ…」

『入学式なんだからしっかりしなよ〜』

遥「う〜ん」

元気無さすぎん？不機嫌？

『あ、岬姉(みさきねえ)は先行ったの？』

岬姉は遥のお姉ちゃんで今日から通う高校の3年生だ

遥「…うん、入学式の準備だって。」

『大変そ〜。』

遥「なんかね…」

遥は少し俯いて言った。

遥「お姉ちゃん、最近さとみっていう男の
　 話ばっかりするんだよね…」

さとみ…くん？

『男…あ、もしかして彼氏？』

遥「…は？」

遥が急に怖い顔をする

『え、なんかごめ…
遥「お姉ちゃんに彼氏…！？」

肩を掴まれ言葉を遮られる

『いやいや！知らないよ！？
　今のはテキトーに言ったの！』

遥「…そっか。」

遥は我に返ったのか手を離した。

…

『…で、そのさとみって人がどうしたの？』

遥「…今年同じクラスになったらしいんだけど
　 隣の席なんだって。」

『ほう』

遥「…それで仲良くなったらしくて、
　 あのお姉ちゃんが…」

『…あの岬姉が…！？』

遥「ゲームばっかりしてるの」

へ？

『…ゲーム？』

遥「うん。ゲーム。」

岬姉ってゲーム苦手じゃ…

『珍しいね。…それってその人の影響？』

遥「らしい。さとみに勧められたんだって。
　 なんならボイスチャットまでつけて
　 一緒にやってたりするんだよ…」

『わお、完全にカップr』

遥「やだ！あのお姉ちゃんが！私の事をずっと
　 好きって言ってくれてたあのお姉ちゃんが！
　 他の人、しかも男と！ゲームしてるんだよ？」

『う、うん…w』

このシスコン姉妹は…w

遥は「でさ、」と言って話を続ける。

遥「…そのさとみって人が入学式の準備係らしくて」

『…おん』

遥「…お姉ちゃん、係何もないのに
　 さとみの手伝いしに早くに学校行っちゃった。」

『……』

遥「お姉ちゃんが私置いてった…」









それでそんな不機嫌なんかい

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