初恋と向日葵畑【黄】

#6仲直り ページ7

んー？？

聞き間違いでありたい

『…えーっと〜、どう言う意味ですか』にこ

る「そのまんまの意味です」にこ

いやいや、何言ってるの

『なんで私が好きでもない人と出会って間もないのに
　付き合わなきゃいけないんですか？』にこ

る「これから好きになってもらいます」にこ

は？なるわけねぇだろ！

この人さっき私が言ってやったこと
なんも改心してねぇ…

もー、ほんとなんなの…

なんで転校初日なのに"こんな人"に絡まれるの…

助けてくれ…

すると奇跡の救世主が…！

こ「るぅとくん、どう考えたって
　 流石に付き合うのはいきなり過ぎでしょ？
　 Aの気持ち考えてやりな。
　 るぅとくんの悪いところだよ？
　 さっきAが言ったの図星なんでしょ？」

ころんくんがカバーしてくれた

る「…うん」

るぅとくんは少し俯いて本当に反省している様だった

こ「謝りな？」

るぅとくんは一瞬嫌そうな顔をしたが

私の方を向いて言った。

る「…ごめんなさい」

…え

(「ごめんね…」)

『…？』

一瞬、懐かしい記憶の中と重なった…

そんなわけ…ね？

私も謝らなきゃ…

『別に…私も言い過ぎました…』

うぅ…あーもう…

『ごめんなさい…』

ころんくんはそれを見て

こ「はい！仲直り！」と笑い

私の手とるぅとくんの手をとり

握手させた

なっ…！！

る「ころちゃん…！」『ころんくん…！』

こ「あはは」

なんなんだ…もう…

こ「あ！るぅとくん次の試合始まっちゃう！」

る「それはまずいですね、急ぎましょう」

握手していた手が離れる

こ「A、またね！」

『頑張って〜』

る「…」

るぅとくんはまだ止まっていた

ん？

『…なに…？』

る「僕には言ってくれないんですか…？」

『へ…？』

え、なんか拗ねたような顔…可愛いんだけど…

る「…っ！なんでもないです！」

そう言ってるぅとくんはころんくんの方へ
行ってしまった

『…』

頑張れ〜…とか、言って欲しかったのかな…

チラッ…

るぅとくんの方を見るとちょうど
ころんくんとハイタッチしてるのが見えた

『…』

私はるぅとくんと握手した左手を見る

…？

変なの…

そうして体育が終わると次は…音楽！？

なんか聞いた話によると
この高校は音楽に力を入れているらしいんやが…

私、音楽とか何も分かんないよ！？

リコーダーとか壊滅的だったしな…w

でも歌はそこそこだったと思う…！

そんな事を思っていると視線を感じる

る「…ねぇ」

『…？』

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