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電話の着信音はきってるのでバイブ音が五月蠅く鳴る。
スマホ画面を見ると【ジン】と表示されてる。
(人1)「えっと会っちょらんけ･･･」
ジン「お前今どこに居る？」
せっかく人の心配してあげてたのに･･･。
(人1)「ごめんけどたばこしちょーけ待っといて。」
夕方5時、舞う神楽の演目が終わって休憩している最中。
舞台袖のテントからチラッと広場を見ると長身痩躯、銀髪の男、ジンがまだ繋ぎっぱなしの電話で何か話していた。
変装してきてって言ったのにガン無視かよ、ただでさえあんたは目立つのに。
(人1)「あと30分･･･」
ジン「今すぐだ。」
仕方なく了解して急いで化粧を落として着替える。
テントから出てジンのもとへ向かう。
(人1)「ばんじまして〜ジン。」
ジン「遅い、早く行くぞ。」
(人1)「ウォッカは？」
ジン「車で待たせた。」
駐車場に出てポルシェに乗り込む。
(人1)「ばんじまして〜ウォッカ。」
ウォッカ「ば、ばんじまして？？」
ジンは軽くため息をつく。
ジン「(人1)、方言をぬけ。」
(人1)「はーい。こんばんは、ウォッカ。」
ウォッカ「っす。」
･･･この人がウォッカか、弱そ。
(人1)「･･･で、僕を呼んだのは組織がてれぐれしちょるけ？」
ジン「いや、これはお前にしか頼めないからな。」
(人1)「ふ〜ん、ちょっこし寝る。」
後部座席に横たわって寝る。
ウォッカ「アイツなんて言ってるのかさっぱり分かりませんぜ。」
ジン「まぁそうだろうな。だが安心しろ、実力は確かだ。」
あまり組織に帰らず直接接触した人が少なすぎて組織でも知ってる人は僅か、組織のNo.6でコードネームはグレープバインという。
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作者名：Shin | 作成日時：2023年4月30日 14時
