乗っ取られて全てを失った不幸な審神者の話

21話 ページ24

鶴「ほい！君は布団で横になっていろ！
俺はずっと横にいるから安心だろう？」

貴「あ、ありがと」

鶴「加羅坊が君のために包帯を持って来るだろう
それまではその傷に耐えてくれ
すまないな」

貴「あ、いや、全然

てゆうか、倶利ちゃん、味方だったんだ」









鶴「…」

貴「…」

えっと…

鶴、無言キツイよ？

鶴「遅い！
加羅坊遅いぞ！どこをほっつき歩いてるんだ！」

貴「え
えっと、じゃあ、見てくるね…」

よいしょっと立ち上がると鶴に止められた

鶴「待て待て待て！！
君は馬鹿なのか？！その体で行ったら傷が広がるに決まっているだろう？！」

貴「え、あ、ごめん」

鶴「君はそこで寝ていろ
俺が見て来てやろう！」

貴「あ、ありがと…」



鶴丸サイド

あぁぁぁ！！

加羅坊遅い！！遅いぞ！！

少しイライラし始め、無意識に貧乏ゆすりをしていた

鶴「…」

貴「…」

もう、心に留めておくのも嫌になって来てついには口に出して

鶴「遅い！
加羅坊遅いぞ！どこをほっつき歩いてるんだ！」

貴「え
えっと、じゃあ、見てくるね…」

よいしょっと立ち上がる主に驚いて一拍遅れて声が出た

鶴「待て待て待て！！
君は馬鹿なのか？！その体で行ったら傷が広がるに決まっているだろう？！」

貴「え、あ、ごめん」

鶴「君はそこで寝ていろ
俺が見て来てやろう！」

貴「あ、ありがと…」

まったく！人騒がせな主だな！

ま、それはそれで良いんだけどな！

頼ってくれるし！

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