2話 ページ2
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「おはよう。」
二度目の「おはよう。」次は誰もいないせまいリビングに響いた。大きな声は出していない。
……まだ寝てるのか、あいつは。
三度目の「おはよう。」を言わなければならないとわかって、私は小さくため息をついた。
別にあいつがいなくたってどうってことない。あんなやつ、さっさと出ていってくれてかまわない。
……いざいなくなったら、私は悔やむのか、叫ぶのか、どちらでもないのか。きっとその日は、雨が降っているんだろう。
起こしに行く気になれなくて、私はソファに座った。どす、と音がなる。
目をつむってみると、あいつの顔が頭に浮かんできた。あいつがいる朝に慣れてしまったのか。
「……起こしにいこうかな。」
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三葉(プロフ) - トロピカルじゅーすさん» コメントありがとうございます〜! タイトルは結構悩んだのでそう言っていただけるととても嬉しいです! 更新頑張りますね! (2021年9月30日 7時) (レス) id: 1c4cf836a7 (このIDを非表示/違反報告)
トロピカルじゅーす(プロフ) - こんにちは。タイトルに惹かれて読んでみたらめっちゃ続きが気になりました!ちょっとずつでいいので更新頑張ってくださいね! (2021年9月30日 6時) (レス) @page4 id: f1623e6737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三葉 | 作成日時:2021年9月29日 19時