【WT】ふたりぼっちで屋根の下

1話 ページ1

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「おはよう。」




そう呟きながらカーテンを開けると、朝の暖かい日差しが差し込んでくる。外からは、小鳥のさえずりが聞こえてきた。




おはよう、なんて言ってもここは私の部屋。一緒に寝る人なんていないし、返事が聞けるわけがない。




寂しいと思った。朝が来る度に、胸がきゅうっと絞まる。いつものことだけれど。




窓の外を見ても誰もいない。ただ、木が生い茂っているだけ。……これも、いつもと同じ。




寝ぼけ眼を擦り、勢いよくベットから跳ね起きる。ドアノブを起きたばかりで力が入っていない手で握った。




「おはよう。」

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