『弱々しい女の子』演じてます。【歌い手】【すとぷり】 (ページ10)

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#10#私は恵まれているのかいないのか。わかんない。ページ10

あやのside

宿題とか色々終わり、食事も食べ、この時間。
私が2番目に嫌いな時間。なんでって？

あー、……

父「おい、今日もだぞ。」
『はい。』

いつも、お父さんに暴力受けてんの。
別にいいけど、ね。
お父さんはストレス発散か顔以外の体にぶつけてくる。
バットとか、どっから取ってきたのか木の棒とかね

お父さんに連れてこられたのは地下室。
お父さんしか知らない。私しか知らない。

その地下室は、壁も床もコンクリートで出来た灰色の冷たい感じ。足に伝わる冷たさに震える。
私は何やられても泣きもしないし、悔しいなんて思わないから。

……

もう1時間はたったかな。今日はバットの日。
バットは叩き心地はいいらしいけど私はあんま痛くないからこの日が好き。なんてね。
体制を変えは叩き、ストレスが晴れれば辞めてくれる。

あ、

父「もう、いいぞ。今日は終わり。」
『はい。』

そして私はお風呂を入りに荷物を持って歩く。
やはり露出している所は何もない。
今は寒いし、長袖だから袖をまくると見える。

……

お風呂も入ってもう寝よーかななんて思ってたら

1番嫌いな時間がやってきた。

私の部屋の近くはお父さんとお母さんの部屋。
いつものこの時間になるとあれが聞こえる。

お母さんとお父さんが部屋に入り
お母さんの声が聞こえる。

『はぁ……』とか『あぁ……』とか『んぅ……』
とかとか。あの最後にスラッシュが入るヤツ。

もう察して欲しい。わからない人のためにもうちょっとだけ言おうかな。

なんかね、お母さんの頑張って抑える声が聞こえてね、我慢できなくなったのか突然発狂の声が聞こえるの。

カタカナか、英語でかける奴をやってるんだろ。
私だって赤ちゃんじゃない。分かる。

この声が大っ嫌い。夜中やってるんだもん。
うるさい。寝れない。

多分外まで響いてると思うし、お手伝いさんも夜休む人は少ない。みんな夜型。
寝てんの私と妹だけでしょ。

気づかれないようにか妹の部屋はすごく遠い。

お母さんも冷たいし、お父さんだってさっき言った通り。

やばいでしょ。私達の諸事情。

お父さんはこんなことしても怒られない。
人間はお父さんがやってる仕事がないと生きられないの
夢みたいだよね。
お父さんはその社長。誰も言わない。
てか、近くに家無いし。まずバレない。

ほんとに、嫌。

学校も、家も大っ嫌い。

死にたいなんて思わないけど、

明るく生きたいとも思わない。な。